日本郵便、「ゆうパック」平均12%の値上げ発表:2018年3月から
日本郵便が、宅配便「ゆうパック」の基本運賃を2018年3月1日から改定すると発表。値上げ幅は平均12%程度。
日本郵便は9月5日、宅配便「ゆうパック」の基本運賃を2018年3月1日に改定すると発表した。サイズに応じて荷物1個当たり110〜230円を値上げする予定で、値上げ幅は平均12%程度。同時に10個以上の荷物を依頼した場合に運賃を割り引く「数量割引」は廃止する。
また、25キロ超〜30キロの荷物専用の新規格「重量ゆうパック」を新設し、基本運賃プラス500円で配送を受け付ける。新規格の導入に伴い、通常のゆうパックの重量上限は30キロから25キロに引き下げる。
旅行かばんやスキー用具の配送サービス「空港ゆうパック」「スキーゆうパック」の上限も変更。選択できるサイズを現行の5種類から60、80、100、120、140、140超の6種類に変更する。
顧客が帰宅時間に合わせて荷物を受け取れるよう、配達希望時間帯の指定枠も刷新。「午後7時〜9時」を追加した6区分でサービスを展開し、再配達の削減を図る。
初回配達前に、配達日時の指定、勤務先への無料転送、受け取り場所の全国の郵便局への変更などをホームページ上で依頼できる仕組みも設ける予定だ。
さらに、東京、千葉、埼玉、神奈川の主要都市部に宅配ロッカー「はこぽす」を増設し、より利便性と配送効率を高める。駅のコインロッカー、コンビニ、商業施設とも協業を進め、受け取り施設を計6000カ所に拡大する方針だ。
宅配業界では、従業員の待遇改善や採用強化に向けた宅配サービスの値上げが相次いでおり、ヤマト運輸が17年10月から基本運賃を140〜180円、佐川急便が11月から60〜230円値上げする方針を発表している。
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