ドコモ、カーシェアリング事業に参入 中期計画の一環:法人・個人・レンタカーに対応
NTTドコモが、カーシェアリングサービス「dカーシェア」を11月8日に開始する。「企業とのカーシェア」「個人とのカーシェア」「レンタカー」の3つの利用形態に対応した点が特徴。中期計画「beyond宣言」の一環という。
NTTドコモは10月18日、カーシェアリングサービス「dカーシェア」を11月8日に開始すると発表した。専用のスマホアプリで車両の検索・予約・決済が可能なサービスで、月額料金は無料。早期に50万人の会員獲得を目指す。
3つの利用形態に対応
「企業とのカーシェア」「個人とのカーシェア」「レンタカー」――の3つの利用形態に対応した点が特徴。「オリックスカーシェア」を展開するオリックス自動車や、レンタカー事業最大手のトヨタレンタリースなどのほか、貸し出しを希望する個人とも提携し、多岐にわたる形で車両を提供していく。
企業とのカーシェアは、サービス開始時はオリックスカーシェアのみ利用可能。近隣のステーションに配備した車両をアプリで検索・予約することで、最短15分から乗車できる。
料金は、コンパクトカーやセダンなどが対象の「スタンダードクラス」が15分当たり220円、ワゴン車などが対象の「デラックスクラス」が同320円。6・12・24時間パックと夜間パックも用意する。
個人とのカーシェアは、マッチング後にユーザーとオーナーがやりとりし、車の受け渡しを行う場所を決定する流れで行う。料金はオーナーが任意で設定可能だが、ユーザーは1500〜1800円の保険料が別途必要だ。
レンタカーのサービス内容と料金は、提携する事業者に準ずる形となる。
キャリア払いで決済可能
企業・個人とカーシェアを行う場合に限り、ドコモ端末のユーザーは、車両の利用料金を月々の端末使用料と合算できる「ドコモ ケータイ払い」を利用できる。他のキャリア(携帯電話事業者)のユーザーはクレジットカード払いのみ利用可能。
サービスを利用する際、100円につき1ポイントの「dポイント」がたまるほか、たまったポイントを支払いに利用することも可能だ。
ドコモの吉澤和弘社長は「当社は、中期計画の『beyond宣言』の一環でシェアリング事業に注力している。2015年にはNTTグループ3社との合弁会社『ドコモ・バイクシェア』を立ち上げ、サイクルシェアリング事業を展開してきた」と背景を説明。「今後はカーシェアリングも推進し、シェアリングエコノミーの発展に努めていきたい」と話している。
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