10分の1に縮小した「ドムドム」は、復活することができるのか:水曜インタビュー劇場(お好み焼き公演)(2/6 ページ)
ダイエーグループから離れた「ドムドムハンバーガー」が、まずまずのスタートを切ったようだ。店舗数は減少しているのにもかかわらず、売り上げは対前年比で1割ほど増加。マクドナルドやモスバーガーなどの競合がひしめき合うなかで、どのようにして売り上げを伸ばしたのか。
ドムドムが苦戦した要因
土肥: 新生「ドムドムハンバーガー」は、まずまずのスタートを切ったようですね。売り上げは前年比で1割ほど伸びているとか。7月に生まれ変わって、まだ4カ月ほどしか経っていませんが、どのようなことを行ってきたのでしょうか?
佐々: 会社のロゴを変えたり、スタッフの制服を変えたり、店内のデザインを変えたり。そうしたなかで新商品を投入したところ、若い人たちを中心に売れました。9月に、パティ2枚を使った「ビッグドムバーガー」、ミートソースを使った「ドムミートバーガー」、お好み焼きをはさんだ「お好み焼きバーガー」のほかに、「バターコーン」なども投入しました。特に、以前販売していた「お好み焼きバーガー」が売れていますね。
なぜ、ドムドムは苦戦してきたのか。その要因のひとつに、大手ハンバーガーチェーンと同じようなメニューしかなかったことが挙げられるんですよね。スタンダードなメニューしかなかったので、競合他社と同じ土俵の中で勝負しなければいけませんでした。しかし、それだとどうして勝つことが難しくなる。以前は餃子をはさんだメニューを投入するなどユニークな商品もあったのですが、独自性が失われてきたので、新生ドムドムでは商品力を身につけ認知度をアップさせたい。
土肥: お好み焼きバーガーは過去に何度も販売しては休売している。一定の人気はあるはずなのに、なぜ定番商品にしなかったのでしょうか?
佐々: ご指摘のとおり、販売しては休売……これまで4〜5回行ってきました。人気があるのに、なぜこのようなことを繰り返してきたのかというと、原材料費の問題があったんですよね。好調で売れていたのに、仕入れ値が高くなったので、休売に。じゃあ、自分たちでイチからやってみてはどうかと考え、店内で小麦粉をといて、キャベツを入れて……といった感じで、お好み焼きをつくって、それをバンズではさんでいました。でも、とてもとても採算があわず。さらに、店内スタッフの負担が大きかったので、休売することに。
土肥: そんな状況だったのに、なぜ復活することができたのでしょうか?
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