17年に起きた「不祥事」、1位は「このハゲー!」:大手メーカーの無資格検査も上位に
2017年もさまざまな事件やスキャンダルが世間を騒がせたが、最も当事者のイメージダウンにつながった「不祥事」は?――宣伝会議調べ。
2017年もさまざまな事件やスキャンダルが世間を騒がせたが、最も当事者のイメージダウンにつながった「不祥事」は?――宣伝会議が調査結果を発表した。
1位は、元衆議院議員の豊田真由子氏が元秘書に「このハゲー!」「違うだろー!」などと暴言を吐いた問題で、全体の51.8%が選んだ。
豊田氏の暴言は6月22日発売の「週刊新潮」(新潮社)が報道。豊田氏は同日午後に自民党に離党届を提出した。その後は休養を経て、10月の衆議院議員総選挙に無所属で出馬するも落選していた。
回答者からは「秘書に対する暴言・暴力後に、説明責任を果たさず病院に雲隠れした」「影で暴言、表でいい顔。人前に立つ仕事の人はしてはいけない」――といった意見が集まった。
2位は、神戸製鋼所の品質データ改ざん問題で、40.2%が選んだ。納入先の自動車メーカーなどにも大きな影響を及ぼしたこの問題について、回答者からは「一流企業も地に落ちた。失望した」「(上層部が)あまり悪いと思わずに会見に臨んでいた。経営責任を回避している印象を受けた」――と厳しい意見が集まった。
3位は、日産自動車で完成車の無資格検査が発覚した問題で、37.0%が選んだ。回答者からは「(キャッチコピーの)やっちゃえ NISSANを地で行った」「車は人の命にかかわる乗り物なのに、無資格が検査していたとは衝撃」――との声が挙がった。
4位以下は以下の通り。
- 元「SPEED」の今井絵理子参議院議員の不倫騒動(31.9%)
- 旅行業者「てるみくらぶ」の倒産(26.9%)
- 東芝で相次いだ決算発表の延期(24.3%)
- 総菜店「でりしゃす」での腸管出血性大腸菌(O157)感染問題(17.1%)
- ヤマト運輸の運賃値上げと、残業代未払い問題(11.6%)
- SUBARUの無資格検査発覚(9.4%)
- タカタの民事再生法申請(7.2%)
宣伝会議は「16年〜17年上半期は、政治家やタレントなどによる問題行動・問題発言が多く取り沙汰された。17年下半期以降は、本調査終了後も三菱マテリアルや東レなどの改ざんが発覚しており、日本企業の組織風土やコンプライアンスが問われる事態となっている」と指摘している。
調査は11月8〜9日に、20〜69歳の男女1000人を対象にインターネット上で実施した。
関連記事
- 2017年流行語大賞は「インスタ映え」「忖度」ダブル受賞
2017年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞は「インスタ映え」と「忖度(そんたく)」のダブル受賞。 - 「サラリーマン川柳コンクール」1位は「妻ドローン」
第一生命保険は、今年で29回目の開催となった「サラリーマン川柳コンクール」のベスト10を発表。1位に選ばれたのは……? - 「最近の政治家は“質”が落ちている」というのは大ウソだ
政治家の不祥事が続いている。パワハラ議員がいたり、サッカーファンをののしる議員がいたり。このほかにもダメ政治家が世間をにぎわせているが、最近の政治家は本当に質が落ちているのか。いや、そうではなくて……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.