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ハンバーガーチェーンで「ちょい飲み」が増えている理由:誰が飲んでいるのか?(1/2 ページ)
ちょい飲み客を獲得するために外食各社は知恵を絞っているが、ついにハンバーガーチェーンでも同様の動きが出てきた。その背景にあるのは?
ハンバーガーチェーンで「ちょい飲み」サービスを提供する店舗が増えている。一般的にハンバーガー店は照明が明るく、落ち着いてお酒を飲む雰囲気ではない。主要顧客がファミリー層なのでお酒を積極的に提供する理由もなかった。ちょい飲みサービスは吉野家の「吉呑み」をはじめ、日高屋やサイゼリヤなどで広がっている。おじさんが夕食と一緒にちょっとお酒を飲みたいというニーズは理解できるが、ハンバーガー店でなぜサービスが拡大しているのだろうか。
ファーストキッチンは3月15日から「¥300アルコールメニュー」というおつまみメニューを販売している。ソーセージやチキン竜田を300円(税込み、以下同)で提供する。同社広報は「お酒が飲める場所にしたい。当社にとってもチャレンジだ」と説明する。
もともと、ファーストキッチンで扱っているアルコールは缶ビールだけだった。ちょい飲みブームが広がったこともあり、17年からワインやハイボールも提供するようになった。さらに、17年12月に販売したアルコールとおつまみ1品のセット「大人の得セット」(500円)が好評だったため、おつまみを強化することになった。「アルコールを本格的に提供するようになってから午後5時以降の売り上げは伸びている」(同社広報)。また、主な利用者としては「店舗の立地にもよるが、当社の顧客の6割強は女性。OLの方が1人で来店して食事をしながらお酒を飲むケースが多い」と説明する。
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