スタートトゥデイ、"データに強い"新会社 年収最大1億円で「天才」募集:子会社3社を合併
スタートトゥデイが、データビジネスを担う新会社を設立。既存事業向けのサービス開発、R&D(研究・開発)、新規事業の立ち上げなどを担う。選考で「天才」と判断された人材には年収1000万〜1億円と高待遇を用意する。
ファッションEC(インターネット通販)サイト「ZOZOTOWN」を展開するスタートトゥデイは4月2日、子会社3社を合併し、ビッグデータ分析などの技術力を集約した新会社「スタートトゥデイテクノロジーズ」を設立したと発表した。ZOZOTOWNや「WEAR」といった既存事業向けのサービス開発、R&D(研究・開発)、新規事業の立ち上げなどを担うという。
設立は1日付で、資本金は2億8000万円。システム開発などを担うスタートトゥデイ工務店を存続会社とし、ファッションアプリ運営のVASILY、大学発ベンチャーのカラクルを消滅会社とする吸収合併方式で設立した。
新会社の社長には、旧スタートトゥデイ工務店社長の久保田竜弥氏が就任。代表取締役 兼 CIO(チーフ・イノベーション・オフィサー)には、旧VASILY社長の金山裕樹氏が就任した。旧カラクルの大久保貴之社長は、執行役員として福岡県の研究拠点でリーダーを務める。
新会社設立に伴い、採用活動も始めた。募集職種は人工知能(AI)分野の研究者、エンジニア、デザイナー、アナリストなど。「7人の天才と50人の逸材を求む」とうたい、選考で「天才」と判断された人材には年収1000万〜1億円、同じく「逸材」には年収400万〜1000万円の高待遇を用意する。
スタートトゥデイは「(新会社設立によって)感覚的に語られてきたファッションという分野を科学的に解明し、テクノロジーによって実用化することで、世界中の人がよりファッションを楽しめる世の中を目指す」としている。
関連記事
- ZOZO、似合う服を定期的に送る「おまかせ定期便」スタート
ZOZOTOWNが、顧客に似合うアイテムを定期配送する「おまかせ定期便」をスタート。買い物をする手間や、洋服選びの悩みなどを解消する狙い。「ZOZOSUIT」で体形を計測した場合、より選定の精度が上がるという。 - 幻冬舎とCAMPFIREが新会社 出版資金をネットで調達
幻冬舎とCAMPFIREが、クラウドファンディングを活用した出版事業を手掛ける共同出資会社「エクソダス」を2018年1月末に設立する。 - ZOZOのPBは「ZOZO」 瞬時に採寸するセンサー内蔵スーツを無料配布
「ZOZOTOWN」のプライベートブランド(PB)は「ZOZO」に。センサー内蔵のボディースーツ「ZOZOSUIT」を開発し、無料配布する。 - 「ZOZOSUIT」配送に遅れ 「大変多くの予約」
スタートトゥデイのプライベートブランド「ZOZO」の瞬時採寸スーツ「ZOZOSUIT」の配送に遅れ。予約者向けのメールで明らかにした。 - 「ZOZO超え」なるか “百貨店ファン”狙うストライプとソフトバンクの新ECサイト
ストライプインターナショナルとソフトバンクが合弁会社を設立し、ECサイト「STRIPE DEPARTMENT」をスタート。百貨店ファンをターゲットにし、「試着サービス」「パーソナルスタイリング」「AI(人工知能)チャットボットでの接客」の3つのサービスで顧客体験の向上を狙う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.