ニュース
「資さんうどん」全国展開と一部報道 投資ファンドは「発表していない」:「九州全体に拡大」は事実
ファンドのユニゾン・キャピタルが、「資さんうどん」を全国展開すると一部が報道。ユニゾンに事実関係を聞いたところ、「当社から発表したものではない」とコメント。九州全体に出店を拡大する点は事実という。
投資ファンドのユニゾン・キャピタルは4月10日、3月末に株式を取得した飲食店運営の「株式会社資(すけ)さん」(北九州市)が手掛けるチェーン「資さんうどん」を全国展開するとの一部報道に対し、「当社から発表したものではない」「全国展開を検討する可能性がある、という段階に過ぎない」(広報担当者、以下同)とコメントした。
資さんは北九州地区などに「資さんうどん」39店舗、「ちゃんぽん響」3店舗を出店している。
10日付の西日本新聞によると、ユニゾン・キャピタルは資さんの全株式を取得し、本州や海外での店舗展開に乗り出すという。「資さんうどん」は北九州地区で高い人気を誇っており、2016年8月期の売上高は69億5000万円に上るとしている。
取得比率も当社は発表していない
しかしITmedia ビジネスオンラインの取材に対し、ユニゾン・キャピタルは「取得した株式の割合なども、当社から発表した情報ではない」と回答。
今後については「『資さんうどん』は北九州のソウルフードである点が強み。九州全体に出店を拡大する点は事実だが、その後の計画は未定」と明かすにとどまった。
全国区のうどんチェーン「はなまるうどん」「丸亀製麺」とどう戦っていくのか――との質問に対しても「ノーコメント」とした。
ユニゾン・キャピタルは過去に回転すしチェーン「スシロー」運営元のあきんどスシローに投資し、業績を立て直した実績がある。
関連記事
- 「はなまるうどん」は「吉野家」を超えるかもしれない
「はなまるうどん」の業績が絶好調だ。今回は「丸亀製麺」の787店に次いで、うどん業界第2位につける「はなまるうどん」が2年連続の赤字という苦境を克服して、再び成長軌道に乗った理由を解説する。 - 「食べ放題」を強化する牛角の“出遅れ感”
「焼肉デート」という言葉を生んだ牛角は、落ち着いて飲み食いができる「居酒屋焼肉」の業態で国内最大手に上り詰めた。しかし、ライバルが食べ放題の業態に次々参戦。キャッチアップはできるのだろうか? - すき家がカレー刷新に込めた「本当の狙い」
すき家が4月18日から定番の「ポークカレー」を刷新する。スパイシーさをより際立たせ、こはんも15%増量するという。一見すると何の変哲もないリニューアルのようだが、別の狙いもあるという。 - 後発の「ゆで太郎」がそば業界首位になった理由
「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」のそばを提供して急激に店舗数を増やしているのがゆで太郎だ。今回は、後発ながら富士そばや小諸そばを追い抜く原動力となった同社のこだわりと戦略を紹介する。 - 串カツ田中が新卒だらけの店舗をオープン、狙いは?
串カツ田中が新入社員だらけの店舗をオープンさせる。未熟な接客を温かく見守ってもらうお礼としてドリンクを格安で提供する。接客の質をあえて落とすような決断をした理由とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.