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ファミマが普通の「ソース焼きそば」を“健康強化枠”に 開発の狙いとは?味を損なわない工夫も(1/3 ページ)

ファミマが2019年度下期に強化する商品群を発表。一見すると普通のソース焼きそばが「健康」カテゴリーに。どういった点で「健康」に気を使っているのか。

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 ファミリーマートが9月11日に開催した「2019年度下期商品政策説明会」。報道各社に9月以降の重点施策などを説明する場である。会場にはファミマがアピールしたい商品が並んでいたのだが、ちょっと気になることがあった。一見すると普通にコンビニに並んでいそうなソース焼きそばを解説する札に「健康」という文字が書いてあるのだ。使用する野菜の量が特別多いとも思えないこの商品が、なぜ「健康」をアピールしているのか。

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2019年度下期商品政策説明会で説明した商品・物流・品質管理本部長の佐藤英成氏(写真左)

下期は「減塩」を強化

 ファミマは、高まる健康志向に対応するための商品を継続的に展開している。例えば、スーパー大麦入りのおむすびは、女性だけでなく40〜50代の男性からも支持を得ているという。今後は、玄米や雑穀を使ったおむすびも投入し、さらに健康を意識するお客にアピールする。

 こういった“健康強化枠”に入っている商品群は幅広く存在する。例えば、通常の肉よりも低カロリーで高タンパクな大豆ミートが入ったチルド弁当を積極的に展開する。また、総菜ブランドである「お母さん食堂」では野菜を多く使用した商品を投入する。

 そんな中、特に注力するのが「減塩」だという。ファミマが独自に行った消費者調査によると、健康のために控えたい成分の1位は糖質、2位は塩分だった。また、食事の際に気を付けることとして「塩分を控える」と回答したお客が42.2%いた。冒頭で紹介したソース焼きそばは、塩分を減らしたものだったのだ。

 ただ、「塩は味に与える影響が大きい」(商品・物流・品質管理本部長の佐藤英成氏)ため、単に塩分量を減らすだけでは、お客に支持されなくなってしまう。塩分量を減らしながら味を損なわないために、ファミマでは4つの新技術を生かした手法でアプローチする。どのようなものなのだろうか。

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ソース焼きそばが健康カテゴリーに
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