※本連載は書籍『ぼくらの就活戦記』の著者である森健氏の許可を得て抜粋したものです。技術系職種で内定を得た学生のケースを紹介していきます。なお、表記の一部を@ITの校正ルールに沿って直しています。
■ 今回の内定者:田口康之
・私立大学大学院理工学研究科卒
・株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ
・ユビキタスサービス部
・2009年入社
携帯電話を仕事にしたいと最初に思ったのは高校生のとき。初めて使った携帯がドコモのP501iで、無線通信の面白さに気付きました。そのときから早く会社に入って仕事をしたいと思っていたほどで、大学では迷わず無線通信の研究に取り組みました。
学部3年の夏には、携帯電話端末メーカーのインターンシップにも参加。横須賀の研究所に3週間通いました。その時点では大卒後すぐに就職するつもりだったのですが、
「田口君、本当にドコモで開発がやりたいなら、大学院に進んでからの方がいいよ」
とインターンシップ中に、携帯電話端末メーカーの方から助言をもらったのです。そこで、助言に従って大学院に進むことにしました。
大学院では通信環境や電波伝搬などの研究が中心でしたが、たまたま教授が海外で勤務することになり、僕らは独立行政法人の情報通信研究機構というところに出向いて研究をしていました。無線通信は有線通信と違い、ケーブルがなく、煩わしさがない。また、自由にネットワークを構成することができたり、電波の波長によって通信速度も上がったりと可能性が拡がる。そんなところに面白さを感じていました。
就職活動を始めたのは修士1年の冬。僕の大学ではドコモへの学校推薦がなかったため、自由応募でエントリーしました。第1志望はドコモでしたが、それだけでは不安があったため、ドコモ以外の携帯キャリアのほか、大手電機やエネルギーなどをエントリーに加えました。
ただし、あまり数を受けるつもりはありませんでした。僕が志望する通信や電機、エネルギーなどの業界は大体4月1日に面接がスタート。バッティングする可能性もあったからです。
研究室の先輩にはほかの携帯会社に就職した人もおり、携帯キャリア2社の社員にも会いましたが、最終的には3月のインターンでお会いしたドコモの技術者みんなの生き生きとした姿を見て、ドコモに決めました。
筆者コメント:インターンシップでは、6つのチームに分かれ、グループワークを行った。初日はドコモの技術を学び、2日目はそれを使ってどんなことができるかをグループで討論し、その検討結果を発表する。チームには5〜6年目の社員がチューターとして付き、食事時を含め、細かな対応がなされた。田口さんは「いい雰囲気の会社だな」という思いを新たにした。
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森 健(もり けん)
1968年1月、東京都生まれ。神奈川県相模原市で育つ。早稲田大学法学部卒業。在学中の1990年からライター活動をはじめ、科学雑誌、 経済誌、総合誌で専属記者を経て、フリーランスに。
Web: moriken.org
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