アフリカで、ニコンのDXフォーマット一眼レフ、「D500」のβ機を評価する機会を得たので、一足早くそのインプレッションをお届けする。今回は組み合わせて使うのに最適なレンズを考えてみたい。
APS-Cサイズに相当するDXフォーマットの「D500」には、「D5」と同じAFセンサーが搭載されている。するとどうなるかというと、ファインダー内の4分の3ほどがAFセンサーでカバーされることになる。その性能をフィールドで試してみた。
2009年に登場した「D300S」以降、新機種の投入がなかったDXフォーマットのハイエンドモデルだが、ついに「D500」が発表された。いち早くアフリカのフィールドで試す機会を得たので、そのインプレッションをお届けする。
非常に優秀なハンターであり、魅力的な被写体でもあるリカオン。しかし、縄張りを持たず、常に移動しながら獲物を求めて暮らす彼らは、狭い保護区内に野生動物が閉じ込められてしまう状況では生存が難しく、今や絶滅の危険性も指摘されている。
先頃発売となったニコンの超望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」を南部アフリカ、ボツワナのサファリで使用した実感をリポート。
迫力のある、狩りの瞬間を写真に収めるには、入念な下準備が必要だ。さらに、どれだけ準備を整えても、理想的な条件がすべてそろうことは極めてまれだ。それ故にチャレンジのしがいもある。
アフリカのフィールドにいるのは、動物たちだけではない。毒を持った生物たちも美しい被写体だ。ただし、近づくのには注意が必要だ。
長期の撮影に出ると、画像データは時として膨大なものになる。安全な画像データの保存は非常に重要かつ頭の痛い問題だ。
発展途上国で長期に渡り撮影を行う場合、単によい被写体の存在以外にも、満たされねばならない条件がいくつかある。
普段はデジタル一眼レフに望遠レンズを付けて被写体を追っているが、今回は光学83倍ズームレンズを搭載した「COOLPIX P900」を試す機会を得たので、アフリカの地で実際に使ってみた感想をお届けする。
自然写真は細分化するといくつかのジャンルに分けられ、中には野鳥を専門に撮る人々がいる。彼らは俗に鳥撮り(とりとり)と呼ばれる。
写真を撮るには実に様々な道具が必要となる。形あるものはすべてがいずれ壊れるのだが、時として妙なタイミングでそれらは起きる。
筆者が撮影を行っているアフリカの動物保護区というのはいかなる場所なのか、ボツワナのセントラル・カラハリを例に見てみよう。
私が普段フィールドで使う車はレンタカーのセダンが多いと以前書いたが、今回は、よりハードな現場に赴く際に使用する四輪駆動車について。
普段ほとんどの写真を地面から撮っているわけだが、まれに空からの撮影に臨むこともある。昨年はナミブ砂漠を上空から撮ってみた。
発売されてから約2カ月が経つニコン「D810」の性能を、アフリカのフォト・サファリで試してみた。
日本で自然写真を撮ることは少ないのだが、縁あって鳥海山の周辺で撮影をする機会があった。当初は麓で撮影するつもりだったが、登ってみたくなり、鳥海山の山頂を目指してみた。
アフリカのフィールドで撮影するには、当然車が必要となる。では、一体どんな車種に乗り、どのように使っているのか?今回はそんなクルマの話
2014年の干支は午(うま)、ということで今回はアフリカのシマウマについて。目立つシマ模様が特徴だが、目立ちながらも生き抜いているので、合理的な理由があるはず。
カメラやレンズが機械である以上、故障や破損のような事態はいつでも起こりうる。そのためバックアップの確保は絶対に必要だ。
車に乗ってサバンナを駆け回り、動物たちを撮影するというイメージが強いサファリだが、時として水場で待ち構えるのも有効な手段である。
春に発売となった「AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR」を11日間のナミビア・ツアーで使ってみた。自然写真愛好家待望の新型、その実力は。
キャンプ生活をしながら撮影をするアフリカのフィールドでは、テントの存在は極めて重要だ。そんなテントを破壊される「事件」が昨年発生した。
前回は様々な種類の動物と出会えるエトシャ国立公園についてだったが、今回はナミビアで生き物の大群を撮影できる場所をご紹介する。
アフリカ南西に位置するナミビア共和国。ケニアやタンザニアに比べると知名度は低いが、さまざまな魅力にあふれている。その魅力を自然写真家の視点でご紹介したいと思う。
野生の楽園として世界的に知られるボツワナのオカヴァンゴ・デルタを体感するにはカヌーによるキャンピング・サファリがお勧めだ。
ボツワナ、マシャトゥ動物保護区に今年オープンした施設では、普通のサファリでは絶対不可能な超ローアングルから動物たちを撮れるようになった。今回はこの野生動物写真家垂涎(すいぜん)のスポットについて。
ニコンのフラグシップ機「D4」を導入してアフリカに2カ月ほど滞在した。前回は連写やフォーカストラッキングなどについて話したが、今回は南アフリカのフィールドで使ってみた感想を述べさせていただく。
アフリカには数多の野生動物との出会いがある。そのいずれも感動的なものだが、スリリングという意味では、ホオジロザメとの対面の上をゆくものはないだろう。
どんなジャンルの写真でも適切なレンズの選択は重要な課題だが、野生動物撮影現場では即応性が要求されるため、選択を誤ると痛い目にあう。
アフリカ大陸の南端からユーラシア大陸にかけての高山地帯には、ヒゲワシと言う名の、骨を主食とする奇怪な鳥が生息する。南アフリカにあるジャイアンツカッスル(巨人の城)にはこのヒゲワシを撮るための撮影小屋がある。
巨大な砂丘がどこまでも続く砂漠は、風景写真を撮る者にとって飽きることのないフィールドだ。しかし、撮影に際しては、砂漠特有の問題に直面することとなる。
「サファリ」と聞けば、誰でもすぐアフリカの動物を思い浮かべるのではなかろうか。しかし、この単語が動物ウォッチングを意味するようになったのは比較的最近の話だ。
アフリカで自然写真を撮っているという話をすると、何を食べて過ごしているのかという質問がよく返ってくる。そこで今回は「メシ」についての話をしてみよう。
キリンは実に不思議な生き物だ。その首の長い姿はもちろん、水を飲む姿やケンカをする姿すら非常に独特で、見る者を飽きさせない。
急速に進んだ写真のデジタル化は大きな利便性をもたらした。フィルムに戻ることはもはや無意味だが、電子機器と化したカメラには人間と機械、そして写真との物理的なつながりが欠落している気がするのだ。
頭のはげ上がった大型の猛禽「ハゲタカ」(ハゲワシ)、その習性からあまり良いイメージがないのも事実だが、衛生環境を維持する非常に重要な存在である。
ハイエナと同様に悪いイメージを持たれがちなジャッカル。家畜を襲うこともあるのでそのイメージを抱く人がいるのは分かるが、同じく家畜を襲うこともある大型のネコ科動物はなぜ否定的な印象が薄いのだろう。
死肉を食べる、獲物の横取りをするのも事実だが、それはハイエナだけではないし、野生の世界を生き抜くための必然の行為でもある。
まるで人のような顔立ちがユニークなフクロウ。あまりに人間くさいためか吉兆と凶兆、いずれにも登場するが、自然が豊かで健全であることを示す存在でもある。
「草食系男子」なる言葉が使われるようになって久しいが、実際にアフリカで草食動物を含めた多くの野生動物を見てきた山形氏からは「異議あり」の声。
人里を遠く離れた場所で自然と向き合う自然写真家は孤独との縁が深い。ただ、人嫌いでもよいかといえばそうでもない。今回は自然写真家と社会性についてのお話。