チェック・ポイントの新製品「Next Generation」,いよいよ国内出荷開始

【国内記事】 2001.08.01

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(チェック・ポイント)は8月1日,「Check Point Experience Seminar-Tokyo」を開催した。同社にとっては国内で初めてのプライベートカンファレンスだが,会場には1000名以上のパートナーや顧客が足を運んだ。

 冒頭に行われたジェネラルセッションの中で,同社会長兼CEOのギル・シュエッド氏は,今後,セキュリティが完全に統合されたネットワーク,セキュリティが完全に統合された美辞エスアプリケーションによって実現されるセキュリティインフラが重要になると述べた。

 企業や顧客,サプライヤなどがすべてエクストラネットを通じて接続されるようになれば,セキュリティコントロールや管理,拡張性が重要になる。そしてそこでは,どこにいようと,どんなデバイスを使っていようと,あるいは一般ユーザーであろうと中小規模オフィスであろうと,セキュリティが確保されねばならない。

 シュエッド氏は,チェック・ポイントが提供する一貫したアーキテクチャによって,簡単で使いやすくスケーラブルなセキュリティが実現されるとした。

 また同氏によると,これまでファイアウォールやVPNの導入を引っ張ってきた要因としてインターネットやイントラネットの普及があったが,今後は,エキストラネットの登場,支店や中小規模企業も含んだ接続,さらにワイヤレス接続といった新しい分野が,今後のインターネットとセキュリティを牽引していくという。

 そして,こうした新たな分野を取り込んで,セキュリティおよびVPNの市場はこれからも成長し,より拡張性が高く,使いやすく,管理しやすいものになっていくと述べ,「今はまだ始まりに過ぎない」とまとめた。

セキュリティは可能性を広げ,チャンスを作る

 同社はこのセミナーに合わせて,次世代ファイアウォール製品「Next Generation(NG)」の国内出荷を開始したことを明らかにした。これは今年春に発表された,名前の通りFirewall-1/VPN-1の次世代バージョンである。

シュエッド氏(右)と新製品のNext Generationを手にする同社社長,ジェリー・アンガーマン氏

「かつての,第一世代のセキュリティは,自社システムの外側と内側を分けて,その間のゲートウェイでしっかり守りを固めればいいというもので,外と内の区別が簡単だった。しかし今ではネットワークは複雑になり,外部との境界があいまいになっている。リモートからアクセスしてくるユーザーなどさまざまな要素を考慮し,複数のアクセスポイントを管理しなければならない」(シュエッド氏)

 こうした背景を受け,3年の月日をかけて開発されてきた製品がNGだ。従来のFirewall-1/VPN-1のアーキテクチャを一新し,まったく新しい製品に生まれ変わったと言う。また,同社がこれまで提供してきた帯域制御製品「FloodGate-1」の機能が統合され,セキュリティ管理と同時に帯域管理を一元的に行えるようになっている。

 チェック・ポイントによると,NGの特徴は,既存製品の3倍から10倍近くというパフォーマンスの高さ,管理のしやすさや統合性,VPN機能の強化などとなる。

 管理用インタフェースも「セキュリティ・ダッシュボード」として一新され,マイクロソフトのVisioのような,グラフィカルな表示が可能となった。この管理画面では,ネットワークに接続されているVPNゲートウェイやクライアントなどの状態を一元的に把握し,ポリシーを反映させることができる。

会場で来場者が自由に触れられるようになっていたNext Generationの管理画面

 システムにはセキュリティホールが付き物だが,そのパッチやアップデートを適用する作業は管理者にとって大きな負担となっている。これを容易にするため,パッチの適用をリアルタイムに行える「SecureUpdate」機能がオプションの形で追加された。

 また,クライアント側の機能も拡張され,単なるVPNクライアントとしての機能に加え,いわゆるパーソナルファイアウォール機能が追加された。

「セキュリティは,単に攻撃をブロックするだけで,ネットワークの利用を制限するものではなく,可能性を広げ,チャンスを作るものでなくてはならない」とシュエッド氏は言う。

 なお,NGの価格は,現行のFirewall-1/VPN-1と同様で,25ユーザーで49万円から。また,現在出荷されている製品は英語版で,日本語ドキュメントが付属する日本語版は9月末からの出荷になる。

 さらに,具体的な形とはなっていないものの,無線ネットワークインフラにセキュリティを組み込む方向でいくつかのキャリアと検討を開始しているほか,中小規模企業やエクストラネットの支援に向け,マルチベンダー環境の実現を目指した取り組みを進めているということだ。

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▼チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ

[高橋睦美 ,ITmedia]