ハイエンド向け「Cisco 12000シリーズ」,OSPFなども含めIPv6に対応

【国内記事】 2001.08.27

 シスコシステムズ(シスコ)は8月27日,同社のルーティング専用OS「IOS」をバージョンアップし,IPv6対応機能を加えた「IOS 12.0ST」正式リリース版の提供を開始した。これは,米国も含め世界に先駆けて国内で提供されるものだ。

 シスコは今年4月に正式にIPv6への対応を表明しており,6月には「IOS 12.2 T」のリリースによる対応を進めてきた。ただしこれは,小規模ネットワーク向けの「Cisco 800シリーズ」から,エンタープライズ向けの「Cisco 7500シリーズ」までを対象としたもので,12000シリーズはあくまでトライアル版の提供にとどまっていた。

 今回のIOS 12.0STのリリースにより,Cisco12000シリーズも正式にIPv6に対応したことになる。これにより,コアネットワークやデータセンターなどのトラフィックが集中するポイントにおいてもIPv6がサポートされる。これはまた,Cisco12000シリーズでサポートされている,ATMやギガビットイーサネット,POSインタフェースなどの高速回線においてもIPv6が利用できることを意味する。

 これにより,ネイティブIPv6バックボーンの構築も可能となった。もちろん,これまでも利用されているトンネリングやデュアルスタックを用いてのv6ネットワーク構築も可能だ。

 さらに,バックボーンネットワークの管理に必要な,独自の拡張機能も加えられている。具体的には,レイヤ3スイッチングソリューションであるdCEF機能のIPv6対応,ACLのサポートによるセキュリティの強化,IPv6ベースのIS-ISサポートなどがある。

 シスコでは今後,MPLSを利用したIPv6トランスポートを実現する「6PE機能」や,IPv6ベースのOSPFv3,IPv6ネットワーク運用管理のためのMIB機能などを順次提供していく方針だ。

 さらに同社は,ハードウェアベースのIPv6スイッチング機能やIPv6マルチキャスト,MobileIPv6機能なども提供していく計画といい,改めてIPv6サポートを推進する方針を示している。

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