生活に深く浸透しつつある韓国のインターネット環境
| 【海外記事】 | 2001.09.07 |
日本から飛行機でわずかに2時間,しかも唯一時差の無い外国であるお隣の国「韓国」。韓国は現在,世界有数のブロードバンド大国として世界から注目されている。
現在,韓国のインターネットユーザーは,2200万人を超えているという。1998年には,300万人だったユーザーは,ブロードバンドサービスが開始された1999年を期に一気に拡大し,1000万人の大台を超えた。その後も順調にユーザーを増やし現在に至るという。
確かに韓国のインターネットインフラは充実しており,至る所にインターネットを利用できる環境が整っている。既に,生活に深く浸透している感もある。今年3月29日に開業し,金浦空港から国際交流の窓口を引き継いだばかりの仁川国際空港に着いたとたん,さまざまなインターネットサービスが出迎えてくれた。
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| ソウル市内のあちこちで目にしたインターネット機能付きの公衆電話 |
まず,最初に目に付いたのが,インターネット機能付きの公衆電話だ。この公衆電話に搭載された,情報検索,電子メールなどのインターネット機能は,すべて無料で利用できるという。電話を利用しているときにスクリーンに流れる企業コマーシャルから広告収入を得ることでインターネット機能を無料で提供するビジネスモデルを確立している。
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| メール機能を利用する画面の下半分には,ソフトキーボードが出てくる |
インターネット機能を提供するブラウザの仕組みは,どうやらWindows環境で構築されているらしく,画面が切り替わるときにWindowsロゴが表示されていた。その後,ソウル市内で気づいたのだが,このインターネット機能付き公衆電話は,ショッピングモールや地下鉄の駅など,さまざまなところに設置されていた。
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| Korea Trade-Investmentのプロモーションオフィスでは株式情報が手に入る |
次に,空港内で発見したのが「Korea Trade-Investment」のプロモーションオフィス。ここでは,必要な株式情報の銘柄を,オペレーターに伝えるだけでプリントアウトしてくれる無料のサービスを提供している。部屋の片隅に,自分で必要な情報を取り出せるPCが1台置いてあるが,多くの人はオペレーターに頼むという。
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| コリアテレコムが仁川空港内に設置したPC房 |
同空港ではさらに,コリアテレコムが運営する「PC房」(ピーシーばん)も見つけることができた。およそ10台ほどのPCが並ぶ小さなものだが,ここの利用もやはり無料。韓国のブロードバンドサービス事業者は,し烈な顧客獲得競争を繰り広げており,こうした無料サービスなどを展開することで顧客の獲得を目指しているのだという。
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| アミューズメントパークのようなPC房「MEGAWAVE ST@TION」。店の中には,映画のチケットを求める行列も…… |
PC房といえば,最終日の空き時間を見つけ,宿泊したホテルの地下ショッピングモールにある「MEGAWAVE ST@TION」をたずねてみた。日本のインターネットカフェとは,一風違ったアミューズメントパークのような印象だ。
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| さすがに無料のコーナーは,いつも空き待ちの行列ができていた |
中には,無料で使えるPCが並ぶコーナーや,新作ゲームコーナー,コイン式のPCが並ぶコーナーなど,目的別に利用できるさまざまなコーナーに分かれている。主な利用目的としては,ちょっとした情報検索や電子メールなどが多いようだが,やはり最もポピュラーなのはネットワーク対戦ゲームのようだ。
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| コインを入れて利用できるコーナーもある |
韓国では,家庭用ゲーム専用機がほとんど普及していない。その理由は,家庭用ゲーム専用機が普及する前に,PCでネットワーク対戦ゲームを体験してしまったために,オフラインでしか遊べない家庭用ゲーム専用機には,全く興味がないのだという。
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| 一番人気は,ネットワーク対戦ゲーム |
また,店の中に行列ができており,何かを配布しているので,何を配っているのかを聞いたところ,あるプロバイダーの会員カードを提示することで,MEGAWAVE ST@TION隣の映画館で利用できるチケットがもらえるのだという。ちなみに韓国の映画料金は6000ウォン(約600円)程度。プロバイダーの会員カードはICカードだった。
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| マクドナルドの一角にもmsnとのコラボレーションによる無料のインターネットコーナーが設置されていた |
このようなPC房は,街のあちこちで見かけることができる。現在,大小合わせて2〜3万店舗が韓国国内で営業しているという。例えば,マクドナルドの一角にもmsnとのコラボレーションによる無料のインターネットコーナーが設置されていた。ちなみに「ビッグマックセット」は,3900ウォン(約390円)と日本に比べかなり安い。
と,ここまで韓国のブロードバンド事情をレポートしておいて申し訳ないのでが,実は今回は韓国のブロードバンド事情を取材に来たわけではない。韓国ブロードバンド事情については,ブロードバンドチャンネルが既に取材して,紹介してくれているのでそちらを参照してほしい。
韓国を訪れた本当の目的は,この世界一ともいわれるこのブロードバンド環境で,どのようなビジネスを展開しようとしているかを知ることだ。
今回,韓国ナンバーワンのオークションサイトを運営する「オークション」,ブロードバンド通信事業者である「ハナロ通信」,リテール店舗販売をオンライン展開する「ロッテ・ドット・コム」,化学業界向けe-マーケットプレイスを展開する「ケムクロス」,そして今回のツアーを企画してくれたe-ビジネストータルソリューションプロバイダーの「e-net」を取材することができた。
そこで各社の取り組みを紹介するとともに,韓国のe-ビジネス事情についてレポートする。
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[山下竜大 ,ITmedia]









