リアルな3Dシュミレーションで製品設計者を助けるオートデスクの「Inventor 5」
| 【国内記事】 | 2001.09.18 |
オートデスクは9月18日,都内で記者発表会を行い,製造業の製品設計をはじめとしたミッドレンジCAD市場向けの同社の3Dデザインツール「Autodesk Inventor 5」を発表した。同バージョンでは特にアセンブリの操作性が向上したことで,スピード感のあるシュミレーションが自在に行えるようになった。実際にInventor 5を利用して「POSY」というロボットをデザインした松井龍哉氏もゲストとして登場し,同製品の革新性について話している。
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| Inventor 5を利用してデザイン,設計が行われたPOSY。イメージは3歳くらいの女の子 |
発表会の冒頭,同社の志賀徹也社長は,「7月にAutocad 2002,今日はInventor 5,年末にかけてモーバイル製品などを発表する予定があり忙しくなりそう」と同社の製品戦略について触れた。また,同社は小泉首相の「痛みを伴う構造改革」を引き合いに出して,自社の製品が「痛みを伴わない設計プロセス」だとし,Inventor 5を利用することでユーザーの作業環境が向上することをアピールしている。
Inventor 5の特徴は,ドラッグ&ドロップで組み立て操作ができるアセンブリ操作性の向上をはじめとしてさまざまある。サーフェスデータの読み込み機能などによるデザインと機構の連携,計測や印刷などの機能を持つビューアー「Volo View 2」および「Volo View Express 2」の搭載なども挙げられている。
さらに2Dから3Dへの連携に関し,画層や文字スタイルなどの詳細設定を行う「DWG」やDXFの入出力への対応強化,Volo View 2においてVBAを標準装備するなどAPI(Application Program Interfece)が大幅に向上したことなども大きいとしている。
POSYのデザイナーとしてゲストで登場した松井龍哉氏は,「ロボットをはじめ製品をデザインするためのソフトウェアの重要性が非常に高くなってきている」と話す。
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| ヒューマノイドロボット「Pino」のデザインも担当した松井氏 |
つまり,3Dソフトウェアによって設計やシュミレーションを行うことができれば,実際にロボットを試作しなくても,細かい手の動きなどの複雑な動きも再現でき,作業効率が上がるわけだ。
同社によれば,現在日本の製造業が,開発期間の短縮やコスト削減などの課題に直面しているという。そしてその解決策として,設計や製造プロセス改革に取り組み,そのツールとして3D CADが利用されるようになってきており,Inventor 5によって同社が市場で地位を築いて行くとしている。
Inventor 5の価格は98万円で10月のリリースを予定している。また,Inventorソフトウェアメンテナンスプログラムは年間12万円となっている。同製品の販売代理店である大塚商会,住商エレクトロニクス,三菱電気エンジニアリング,オービック,イマオコーポレーション,コベルコシステム,クボタ,武藤工業,日立造船情報システム,東芝を通じて販売される。
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[怒賀新也 ,ITmedia]


