Case Study:iKeyでセキュリティを確保した「ビジネス わかったランド」

【国内記事】2001.10.23

 エヌ・ジェイ出版販売が10月より開始した「ビジネス わかったランド」は,主に中堅・中小の企業を対象とした会員制情報サービスだ。企業実務に促したノウハウや情報を提供することにより,会員企業のビジネスそのものを支援することを狙いとしている。

 ビジネス わかったランドは初回登録料3000円,年会費1万5000円という有料のサービスだが,それだけに会員には,ビジネスにまつわるあらゆるノウハウが提供される。経営から経理,税務,人事,労務や販売,営業など,そのカバー範囲は広く,およそ企業ビジネスに必要なコンテンツがそろっているといってもいい。

 これは,エヌ・ジェイ出版販売が雑誌媒体などで提供してきた情報のほか,同社の親会社である日本実業出版社の実務書のコンテンツ,さらに,ビジネス わかったランドの提供に際して新たに作られた,税理士や社会保険労務士といった専門家とのネットワークによって実現されているものだ。

双方向性を生かしたコンテンツ

 ビジネス わかったランドのコンテンツとしては,まず目的ごとに横断的に必要な情報をやノウハウを閲覧できる「情報源」がある。また,その場でフォームに入力した情報を元に,相続税や贈与税の計算などを行えるシミュレーションも用意されている。

 だが同サービスの特徴は,これら以外に,Webの双方向性という特性を生かしたコンテンツを提供していることにあるだろう。

 たとえば,1回目は無料で行える「相談室」がそうだ。これは,弁護士や税理士,社会保険労務士,中小企業診断士など,全国に散らばる各種の専門家にビジネス上の問題を質問できるというもので,回答は3日以内に返ってくる仕組みとなっている。

 ここでは各種の補助金制度や税制など,地域やケースによって異なる個別の内容について具体的なアドバイスを得ることができる。身近なところに話のできる専門家がいなくとも,このサービスを通じて適切な相手を見つけ出し,相談に乗ってもらうことが可能だ。また,ここでやり取りされた相談内容は履歴の形で残されるため,その後のノウハウ蓄積に役立てることができる。

 会員相互のインタラクティブなやり取りも可能だ。特に「社長の掲示板」では,各社の社長のみが,経営に関する全般的な話題から,身近のちょっとしたプライベートなテーマに至るまで,さまざまな意見を交換できるようになっている。

「iKey」でセキュリティと分かりやすさを両立

 ただし,こうしたインターネットを通じたやり取りには,セキュリティの確保が不可欠だ。内容がビジネスに直結するものだけに,秘匿性を確保するとともに,ユーザーの成りすましも防がなくてはならない。それも,ビジネス わかったランドを利用するすべてのユーザーが,PCの操作に慣れているというわけではないため,分かりやすく,かつセキュリティを維持できる仕組みが必要とされる。

 エヌ・ジェイ出版販売ではこの解決策として,レインボー・テクノロジーズが提供するUSB対応の認証用デバイス,「iKey」を採用した。

 これは会員証として交付され,同時にビジネス わかったランドにログインする際の認証キーとしても用いられる。サービスにログインする時には,ユーザーIDを入力するとともに,USBポートにiKeyを接続する必要がある。

「セキュリティを高めるには,複雑なパスワードを設定するといった方法もあるが,この方法だと30代半ばから50代といったビジネス わかったランドのターゲット層には使いにくいという懸念があった。そこでセキュリティを強化する手段として,ICカードとiKeyの2つを検討したが,結局は当社社長の“鍵のほうが分かりやすいだろう”という判断でiKeyを利用することにした」(同社Web事業部次長,國分由喜夫氏)

 さらに同社は,ビジネス わかったランドの利用に必要な機器,設定から各コンテンツの内容までを紹介するガイドブックを作成し,会員向けに配布している。このガイドブックでは,iKeyがいったいどういう役割を果たすものかを説明するとともに,画面やチャートを用いて利用法を説明しており,パソコンに不慣れなユーザーにも使いやすいよう配慮した。

 同社は現在,ビジネス わかったランドのスタートを記念してキャンペーンを展開するとともに,鋭意サービスの拡充も進めている。11月には企業向けのショッピングコーナーを開設するほか,情報源に検索機能を追加するなど,今後も積極的に新機能を追加していく方針だ。

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