Windows 2000大規模システムで独走中の日本ユニシス「ES7000」
| 【国内記事】 | 2001.11.20 |
日本ユニシスは11月20日,IAサーバとWindowsベースで構築する大規模システムについて紹介する「Unisys Windows Data Center Summit 2001」を都内のホテルで開催した。この分野で現在圧倒的にシェアを伸ばしている同社のサーバ製品「Unisys e-@ction Enterprise Server ES7000」(ES7000)の性能について紹介する内容となった。基調講演には,同社の島田精一社長やマイクロソフトの阿多親市社長,インテルのジョン・アントン社長などが登場している。
三井物産の副社長兼CIOだった島田氏は,今年の6月日本ユニシスの社長に就任した。同氏は主にES7000とWindows 2000 Daracenter Serverを中心としたシステム構築事例について触れている。そして,阿多社長も「これが駄目ならマイクロソフトもユニシスもおしまい」というほど力を入れたのが,三井住友銀行の基幹勘定系および都市銀行キャッシングサービス「BANCS」のゲートウェイシステムだという。
WindowsベースのシステムはこれまでUNIXベースのシステムと比較され,常に信頼性の問題を指摘されていた。金融機関というミッションクリティカル環境での成功は,そのまま信頼性の向上につながる。当然,失敗すればイメージのさらなる悪化は避けられず,「天下分け目」であるのは確かだ。そのため,同システムがカットオーバーし,安定稼動していることについて,両社は大いにアピールしている。
一方,阿多社長は,セキュリティの問題について,「Code RedやNimdaによる攻撃で多くの企業に迷惑をかけたことについて,申し訳ない」と話した。同氏は,同社が「セキュリティに最大のプライオリティをおき,数千人のセキュリティチームを発足した」と話し,同問題に真剣に取り組むことを強調した。
64ビット時代のES7000
一方,ES7000の性能の高さを技術的に説明した米ユニシスの開発部門の総責任者,レオ・シー・ダイウート副社長は,32ビットプロセッサから,インテルのItaniumベースの64ビットへの移行について述べた。ここでのES7000の特徴は,32ビットと64ビットの混在環境が可能であることだ。そのため,ユーザー企業は,必要に応じて64ビットプロセッサを導入でき,また,既存のシステム資産を捨てる必要もない。
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| レオ・シー・ダイウート副社長 |
また,同氏は,ES7000が高いパフォーマンスを出している要因として,同社が独自に開発したCMP(Cellular Multi-Processing)を挙げた。これは,ユニシスのコアの分野であったメインフレームをベースにした技術革新だ。33件の新しいプラットフォーム特許を取っているという。
mySAP.com SDベンチマーク
また,この講演では,SAPが行っている「mySAP.com SDベンチマーク」についても触れられた。これは,mySAP.comにおける2秒間の同時ユーザー数を競うもの。1位に輝いたのは,Windows 2000 Datacenter ServerとES7000-PD2 32CPU,12Gバイトメモリ,データベースはSQL Server 2000のシステムで2万4000ユーザーを記録した。
2位には,2万3000ユーザーの,サンのSolaris 8,Oracle 8.1.6,サーバマシンは富士通のSiemens Primepower 64CPU,12Gバイトメモリの組み合わせが入っている。
Windowsベースが1位であるところに,「お約束」といった印象を受けたが,阿多社長の発言がかえって客観性を持たせることになった。
「先週,IBMベースのシステムが2万6000ユーザーを達成したのをご存知の方も多いと思います。したがって,現在は2位ということになります」(阿多社長)
しかし,同氏は「(2万6000ユーザーも)すぐに追い抜く」と切り返した。ES7000のレベル3キャッシュがレベル4にアップすることがその根拠にあるという。
また,阿多社長は「いずれにしても,1トランザクションあたりのコストの低さが圧倒的なのは間違いない」と話し,Windowsベースのシステムに移行する場合の最大のメリットに改めて触れた。
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[怒賀新也 ,ITmedia]

