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バーンジャパン 杉山隆弘社長 導入プロジェクトの成功率ナンバーワンを目指すバーン

 グローバルに展開するインターネットフォーカスの戦略的製品群を「iBaan」ブランドで展開し,製造業特化のエンタープライズアプリケーションでビジネスの拡大を図るバーン。2001年3月に日本法人社長に就任した杉山隆弘氏に,バーンジャパンの現状と2002年の抱負を話してもらった。

ZDNet 3月からERP中心のソリューションラインを持つアプリケーション企業を率いることになりましたが,ERP市場をどう見ていますか?

「製造フォーカスでBPRの効果を導入時に出す」と杉山氏
杉山 1998年ごろ,「ERPは死んだ」といわれました。ただ,日本では多少の落ち込みがあったものの,安定的に右肩上がりに成長してきたと捉えています。

 現時点で,ERPで効率化を実現できそうな企業のうち,23%が既にERPの採用を決めたとみていますが,稼動して成果をもたらした導入はわずかです。最近,SCMやCRMを導入するだけで企業の効率をアップできるという期待もありますが,オープンなERPが稼動していることが次のステップへの最低条件なのではないでしょうか。これらを踏まえて,日本のERP市場は,まだまだ開拓する余地は十分と考えています。

 また,「ERPは会計パッケージでない」と強くアピールしたいです。製造業におけるERPは,生産管理,計画,購買を含めて最適化して初めて効果が出るものです。ERPの導入効果は1〜2年後に分かると言われていますが,実際のところ,BPR(Business Process リエンジニアリング)の効果は導入時に出るわけで,これを会計モジュールだけ実現することは不可能です。

ZDNet その中でバーンのソリューションが持つ魅力とは?

杉山 生産管理,計画,購買をERPで最適化している日本の製造業者は,200に満たないでしょう。そのうち,バーンユーザーが約100社。これだけを見ても,製造業において,バーンが稼働実績ナンバーワンだということがお分かりいただけます。

 われわれは,企業の製造現場の力を高めることができるアプリケーションを提供します。もし経営者が,会計だけをシステム化したいのであれば,「それならSAPでどうぞ」と言います(笑)。企業としての競争力を高めたいと望んでERPを検討するのならば,まずは製造からやるべきで,バーンのソリューションがお役に立てるでしょう。

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[聞き手:井津元由比古 ,ITmedia]