Interview:アジアから世界に向けたネットソーシング事業を目指すiCan SP
| 【国内記事】 | 2002.01.18 |
コンピュータ・アソシエイツ(CA)は2002年,新しい3×6のストラテジーと7つのブランドとともに,もう1つ強力に市場展開していく分野がある。ネットソーシングを展開する「iCan SP」事業だ。米国では2000年8月に,米CAから独立した企業として活動しているiCan SPだが,日本およびアジア地域ではCAがサポートするという。そこで,同社のフィールドサービスグループで,iCan SP事業を担当する城山泰二氏および同グループの大西彰氏に話を聞いた。
ZDNet CAはiCan SP事業をどのように考えているのでしょう。
城山 CAがiCan SP事業で考えているxSPのビジネスモデルには,2つのタイプがあります。「ニューエコノミー」と「オールドエコノミー」です。
ニューエコノミーは,ISPやASP,NSP,テレコム,データセンターなどのいわゆるxSPモデルにあたります。このxSPモデルでは,「スピード」が命です。ビジネスの立ち上げからシステムの構築,そしてサービスの提供まで,迅速に実現しなければいけません。xSPモデルを成功に導くには,システム管理やCRMシステムの導入による顧客との関係強化,そして適切な課金システムなど,一連のビジネスプロセスのセルフサービス化を実現することが必要です。
一方,オールドエコノミーにあたるのが,今回われわれがiCan SP事業で最も強力に市場展開を考えているICSP(企業内サービスプロバイダー)分野です。ICSPで目指すのは,トータルコストの削減やSLA(サービスレベルアグリーメント)の向上による投資対効果(ROI)の向上です。また,企業がカンパニー制を導入する場合のIT部門のプロフィットセンター化やシェアードサービス化の実現に向けたソリューションの提供も行っていく計画です。
ZDNet CAのiCan SP事業は,ほかのネットソーシング事業に比べてどのような有意性があるのでしょう。
城山 ビジネスモデルの設計だけでなく,iCan Provider Suite製品による具体的なシステム構築まで一貫したビジネスモデルの提供ができることだと思います。われわれは基本的に,実行手段を持たないコンサルティングは意味をなさないと考えています。
ただし,まったくコンサルティングファームと協力しないというわけではありません。例えば,HPが採用したハードやソフト,Webアクセスなどを使用量に応じて従量課金する「ユーティリティ・ベース・コンピューティング」やIBMの同様のサービスである「e-ソーシング」などと同じ考え方だと思ってもらえば分かりやすいでしょう。
大西 これまでCAは,ミッションクリティカルなインフラを中心に提供することをミッションとしてきました。この分野では,25年の実績があります。この強力なインフラの上に,さまざまなアプリケーションを構築し,運用管理するための仕組みを提供することで,顧客やシステムインテグレータ(SI)などのパートナーは,信頼性の高いxSPビジネスを迅速に立ち上げることができるのが最大のメリットです。
ZDNet 日本のxSPビジネスの問題点はどのような点だと思いますか。
城山 システムには,自分たちで持たないほうが価値を生むものが数多くあります。例えば,BSP(ビジネスサービスプロバイダー)という分野があります。BSPは,業務アプリケーションサービスをはじめ,経理や人事,経費精算,給与支払いなどの業務サービスをアウトソーシングするサービスプロバイダーです。例えば,ベンチャー企業などであれば,このような事務処理はBSPにお任せし,自分たちは本来の研究開発に注力した方がいいのは良いのは明らかです。
大西 技術的な面から見れば,圧倒的にインフラが脆弱だと思います。また,コスト分析ができていないために,非効率的なシステム構成が数多く見られます。これまで日本の企業は,すべてのシステムを自社でもつことが競争力を生むと考えがちでしたが,自分たちが持たなければならないシステムと,アウトソーシングできるシステムを明確化し,本来のビジネスに注力できる仕組みを考えることが必要だと思います。
ZDNet 具体的には,どのように解決していけばいいのでしょう。
大西 われわれが提供するソリューションは,xSPと呼ばれるネットソーシング事業者やデータセンター事業者,ICSPなどを実現したい企業にとって非常に有効です。「iCan Provider Suite」は,CAの25年の実績のあるインフラ上に,サービス化の波に早急にできる必要なすべての共通機能をトータルに提供できます。
ZDNet CAのiCan SP事業が目指すゴールは……。
城山 xSP事業が日本市場に有効なのはもちろん,東南アジアや中国などで,特にxSPモデルによるITソリューション利用が見込まれています。そこで,日本からアジアへ,さらに世界へ広がるxSPソリューションの提供を実現したいと考えています。
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[山下竜大 ,ITmedia]
