日本SGI,京都大学化学研究所で国内最大級の超並列型スパコンを本格稼動

【国内記事】2002.3.18

 日本SGIは3月18日,京都大学化学研究所(ICR:Institute for Chemical Research)から受注した合計800CPUで構成される日本最大級の超並列型スーパーコンピュータシステムを本格稼動したことを発表した。

 今回稼動したシステムは,高速計算化学サーバとして単一システムでは国内最大構成となる512CPUの「SGI Origin 3800」をはじめ,計算生物学サーバとして256CPUの「SGI Origin 3800」,グラフィックスサーバとして32CPUの「SGI Onyx 3400」で構成される大規模構成の超並列システム。35Tバイトの大容量RAIDストレージシステムである「SGI TP 9400」も装備され,複雑な解析により急速に増大するデータ量や計算量にも対応できる性能を備えているという。

 日本SGIでは,システムの提供だけでなく,継続した技術者の派遣やICRとの共同研究により,ゲノムの研究現場において研究者のコンピュータの有効活用や,支援ツールの開発・提供などの技術支援も行っている。さらに,京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンターが運営するゲノムネットも支援しており,24時間×365日世界中のゲノム研究者がアクセスできるシステムの安定稼動もサポートしていくという。

関連リンク

▼日本SGI

[ ITmedia]