ガートナー速報,世界パソコン市場は成長率横ばいも米国市場はプラスに転ずる

【国内記事】 2002.4.23

 ガートナー ジャパンのデータクエスト部門は4月23日,2002年第1四半期(1−3月期)の世界と米国のパーソナルコンピュータ出荷台数について,速報ベースの暫定値を発表した。これによると,世界パソコン市場は2001第2四半期から,米国パソコン市場は2001年第1四半期から同年第4四半期まで,一貫してマイナス成長を記録してきたが,2002年第1四半期,世界市場は前年同期から横ばい,米国市場は微増となった。

 暫定値では,世界パソコン市場は出荷台数3270万台,前年同期からほぼ横ばい,米国市場は1110万台で前年同期から2.3%増加となっている。

 過去数四半期の成長率と比較しても,2002年第1四半期の成長率は明らかに改善傾向を示しているが,実際には世界および米国市場ともに依然として不振状況にあるという。

 ガートナーは慎重な見方を崩さず,「今回の成長率は,市場が通常の季節要因的な成長パターンに戻りつつあることを示唆しているという程度。大企業セグメントで成長率が回復したという確証はほとんどなく,2002年の市場見通しは依然として不確定要素に満ちている」と厳しい。

 ベンダー別に見ると,2002年第1四半期,上位5べンダーのうち4社が出荷台数対前年成長率で減少を見せる一方,首位のデルコンピュータは,デスクトップPCで強い伸びを示したことにより,対前年成長率13.7%,マーケットシェアで下位をさらに引き離したという。

2002年第1四半期 世界パソコン市場 ベンダー別出荷台数(暫定値 単位:1,000台)
  1Q02 1Q02 1Q01 1Q01 1Q02/1Q01
ベンダー 出荷台数 シェア(%) 出荷台数 シェア(%) 成長率 (%)
デル 4,684 14.3 4,119 12.6 13.7
コンパック 3,308 10.1 3,765 11.5 -12.1
HP 2,340 7.1 2,410 7.4 -2.9
IBM 1,836 5.6 2,026 6.2 -9.3
NEC 1,253 3.8 1,505 4.6 -16.7
その他 19,320 59.1 18,909 57.7 2.2
合計 32,742 100 32,733 100 0.0

※デスクベースPC,モーバイルPC,PCサーバ出荷を含む
※富士通,シーメンス,富士通シーメンスはそれぞれ単独で計上

出典:ガートナー データクエスト(2002年4月)

 なお米国パソコン市場では,デルが引き続きマーケットシェアを拡大,特にデスクトップPC分野で増加が目立った。デルは米国市場全体で26.3%を占有したが,これは第2位のコンパックコンピュータ,第3位ベンダーのヒューレット・パッカード社(HP)のシェア合計を上回っている。しかしHPは,ノートPC分野で二桁成長し,米国市場全体での出荷台数もプラス成長となっている。

 ガートナーでは,米国家庭市場におけるノートPC分野が引き続き強い伸びを示していることが明るい材料だとしている。デスクトップPCとノートPCでは,流通チャネル別で購買傾向の顕著な違いが見られている。つまり、ユーザーの購買パターンとして、デスクトップPCを直販チャネルから,ノートPCを店頭から購入する傾向があるという。こうした購買傾向は,直販ベンダーを刺激する可能性があるとガートナーでは考えている。

2002年第1四半期 米国パソコン市場 ベンダー別出荷台数(暫定値 単位:1,000台)
  1Q02 1Q02 1Q01 1Q01 1Q02/1Q01
ベンダー 出荷台数 シェア(%) 出荷台数 シェア(%) 成長率 (%)
デル 2,933 26.3 2,523 23.2 16.2
コンパック 1,283 11.5 1,460 13.4 -12.1
HP 1,086 9.8 1,076 9.9 0.9
ゲートウェイ 645 5.8 923 8.5 -30.1
IBM 581 5.2 576 5.3 0.9
その他 4,604 41.4 4,319 39.7 6.6
合計 11,132 100 10,876 100 2.3

※デスクベースPC,モーバイルPC,PCサーバ出荷を含む

出典:ガートナー データクエスト(2002年4月)

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