| エンタープライズ:ニュース | 2002/07/15 21:41:00 更新 |

日本ラショナルとザイトス、RAS準拠のフレームワーク製品の開発で提携
日本ラショナルとザイトスは、ラショナルのソフトウェア開発仕様であるRASに準拠したフレームワーク製品群「BlueGenet Family」の開発で提携した。同製品群の提供により、アプリケーションやソフトウェアモジュールを部品化して流通することができるほか、マイクロソフトの.NETやJ2EEに対応したWebサービスを容易に実現できるという。
日本ラショナルソフトウェアとザイトスは7月15日、日本ラショナルが提供するパートナープログラム「Rational Unified Partner Program」(RUPP)の1つであるテクノロジーパートナー契約を締結したことを発表した。
この提携によりザイトスは、同社が9月より販売を開始するビジネスアプリケーション開発・運用フレームワーク製品群「BlueGenet Family」(ブルージェネット・ファミリー)の次期バージョンを、日本ラショナルのソフトウェア流通のためのパッケージング仕様標準である「RAS」(Reusable Asset Specification)に準拠させるという。
ザイトスが9月より販売を開始するBlueGenet Familyは、ソフトウェア部品を再利用することで、迅速かつ高品質のアプリケーション構築を実現できるフレームワーク製品群。アーキテクチャのデザインからソフトウェアの実装、保守・メンテナンス、変更・拡張・再構築に及ぶアプリケーションライフサイクルをトータルに管理するだけでなく、ビジネスモデルやビジネスワークフローの設計など、上位モデルまでもサポートするのが特徴という。
ザイトスの代表取締役、西山正璽氏は、「BlueGenet Familyの特徴は、アプリケーションライフサイクルをトータルにサポートし、RASに対応することで、再利用性の高いシステム開発を促進できること。高品質なソフトウェアを短期間で構築することができ、グローバルな開発・実装を実現できる」と言う。
RASに対応したBlueGenet Familyの次期バージョンは、2003年4月に市場に投入さる予定。RAS対応のBlueGenet Familyを利用することで、同製品群で開発されたアプリケーションやソフトウェアモジュールを部品化して流通することができるようになる。また同製品は、マイクロソフトの.NET戦略やJ2EE(Java 2 Enterprise Edition)に対応したアプリケーション構築が可能な機能拡張を実装することで、Webサービスを利用したOSやプログラミング言語に依存しない効果的なソフトウェア開発が実現できるという。
RASは、米ラショナルソフトウェアとIBM、マイクロソフトが生産性の向上を目的に共同で策定したソフトウェア開発仕様。コンポーネント、パターン、フレームワーク、ドキュメントなどの資産を一定の形式でパッケージし、資産の流通を推進するための標準仕様として規定されている。ソフトウェア資産の効率的な再利用により、ソフトウェア開発コストの低減と製品の品質の向上が実現できるという。
日本ラショナルの代表取締役社長、齊藤肇氏は、「RASは、リスクの高いものから開発していくことで、システム開発の最後にリスクを最小限にすることができる手法。われわれの技術とザイトスの製品を組み合わせれことで、効果的なシステム開発環境を実現できる」と話している。
BlueGenet Familyはさらに、オブジェクト指向技術の標準化を推進するOMG(オブジェクト・マネージメント・グループ)が提唱するソフトウェア開発工程の標準規格「モデル駆動型アーキテクチャ」(MDA:Model Driven Architecture)に基づいても開発されている。
MDAは、統一モデリング言語「UML」(Unified Modeling Language)を使用してモデリングしたアプリケーションを特定のミドルウェアで稼動するためのシステム開発工程を標準化するためのもの。BlueGenet Familyには、既にUMLをサポートする日本ラショナルのビジュアルモデリングツール「Rational Rose」をシームレスに統合する開発環境が搭載されている。
ザイトスでは今後、BlueGenet Familyをベースにした金融リスクマネジメント向けのソリューションパッケージも提供する予定という。
関連リンク[山下竜大,ITmedia]
