エンタープライズ:ニュース 2002/09/30 13:58:00 更新


Xperantoプロジェクトを率いるネルソン・マットス氏が来日講演

IBMでXperantoプロジェクトを率いるネルソン・マットス氏が来日し、10月11日のDatabase Technology Meeting with DB2で「新段階を迎える情報マネジメント その現実と可能性」と題した講演を行う。

 IBMは今年2月、「Xperanto」と呼ばれる社内プロジェクトによって開発されてきたデータアクセス技術のデモを初めて公開した。1887年に創案された国際語「エスペラント」(Esperanto)をもじったXperantoは、リレーショナルデータベース、XMLドキュメント、フラットファイル、スプレッドシートなどの情報源を、これらすべてが1つのデータベースであるかのように検索可能にするという。

 カリフォルニア州サンノゼにあるIBMのシリコンバレー研究所で情報統合構想のディレクターを務めるネルソン・マットス氏によると、Xperantoプロジェクトでは、XML、XQuery(XMLベースドキュメント内の情報検索用として提案されている標準言語)、そしてテキスト検索機能とWebサービス技術を使い、同社の情報統合構想を実証しているのだという。

 2月に行われたXperantoのデモは,新たに合併した銀行と金融サービス機関が、DB2を介して複数のデータベースに格納された情報を検索し,Webサービスを使ってこのデータを顧客や営業担当者が利用できるようにするものだった。同じデモは、5月の「IBM developerWorks Live!」カンファレンスでも行われている。

 10月11日に都内のホテルで開催される「Database Technology Meeting with DB2」には、このXperantoプロジェクトを率いるマットス氏が登場し、「新段階を迎える情報マネジメント その現実と可能性」と題した特別講演を行う予定だ。

 マットス氏は、IBMではDE(Distinguished Engineer)の称号も持っている。

関連リンク
▼Database Technology Meeting with DB2サイト

[ITmedia]