エンタープライズ:ニュース 2002/11/05 22:34:00 更新


Windows Media Services 9 Seriesで加速するストリーミングサービス

Windows .NET Server 2003のリリースと同時に、マルチメディアを担うコンポーネントのWindows Mediaも大きな変革の機を迎える。ストリーミングをキーワードに、ビジネスソリューションとしてのWindows Media Service 9について、MSCの会場でニューメディア&デジタルデバイス本部の本島昌幸氏が語るセッションの様子を伝えよう。

 Windows .NET Server 2003に搭載されるWindows Media Services 9 Seriesは、数々の先進的な技術によってストリーミングの可能性を広げるソリューションとなる。

 本島氏はセッション冒頭、Windows 2000 Serverのカスタマーフィードバックでストリーミングの安定性を求める声が高かったことを指摘し、ブロードバンドの普及により、ストリーミングが1つの大きなソリューションとして認められてきたのでは、と述べた。

 実際、セッション中ではWindows Media Services 9 Seriesの数多くの改良点が説明され、パフォーマンスの高さを実証するデモンストレーションも行われた。

 通常、ストリーミングではリンクをクリックしてから実際に再生されるまでの間、数秒から数十秒程度の待ち時間(バッファリング時間)を要する。ファストストリーミングはこの待ち時間を大幅に短縮する技術で、Windows Media Services 9 Seriesの最も大きなトピックといえる。余剰の帯域を活用してバッファ量をコントロールするもので、バッファのバースト転送を行うためある程度の帯域を要求するものの、クライアント側のバッファ時間の最小化を図ることができる。また、現在のWindows Media Playerなどで利用しているmmsプロトコルに代えて、RTP/RTSPがプライマリプロトコルになる。

 動画関連を担うWindows Media Video 9では、同程度の画像クオリティの場合、MPEG-2の3倍、MPEG-4の2倍という圧縮率を得られるという。本島氏は、300KbpsのMPEG-4ムービーと150KbpsのWindows Media Video 9ムービーを同時に再生して、その画質をアピールした。

WM01.jpg
Windows Media Video 9とMPEG-4の比較。ビットレートの違いに注目。

また、コーデックのクオリティの高さを証明するため、低ビットレート(6Mbps)ながらも1280×720ドットという大画面のコンテンツのデモも披露された。なおWindows Media Video 9では、MPEG-4へのエンコードがサポートから外れている。

 ユーザーがWindowsアプリケーションを操作する様子をそのままムービーとして作成できるなど、今までのWindows Mediaでは実現できなかった機能も披露された。

 サーバ側の機能はWindows .NET Server 2003 RC1ですべて実装ずみであり、エンコーダやプレイヤーなどのコンポーネントは今冬に正式提供開始となる予定だ。

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[柿沼雄一郎,ITmedia]