エンタープライズ:ニュース 2002/11/05 17:22:00 更新


ミノルタがUNIXからWindowsへのリプレースを実践

「the Microsoft Conference 2002/fall」では、ユーザーの成功事例を紹介するセッションが幾つか用意され、初日の午後、ミノルタが登場した。同社のSAP R/3システムは、これまで10台のIBM RS/6000で稼動されてきたが、日本ユニシスのES7000サーバ2台にリプレースされた。ソフトウェアプラットフォームは、Windows 2000 Datacenter ServerとSQL Server 2000だ。

 11月5日、東京国際フォーラムで開幕した「the Microsoft Conference 2002/fall」では、ユーザーの成功事例を紹介するセッションが幾つか用意されている。初日の午後、その事例紹介のトップとして、情報機器と光学機器のグローバルメーカー、ミノルタが登場した。

 ミノルタでは、決算の早期化や西暦2000年問題に対処するため、1995年からSAP R/3パッケージの導入を始めた。1999年には会計と生産管理に分かれていた2つのSAP R/3を1つに統合を完了、その後は国際会計基準に合わせ、連結経営の視点を取り入れるため、システムを再構築したという。

 このようにSAP R/3プロジェクトが推移する背景では、インフラとなるプラットフォームもUNIXサーバやAS/400からIAサーバとWindowsの組み合わせにリプレースが進んだ。そのきっかけは、1999年に稼動が始まった香港の生産管理システムだった。

「安価な労働力を求めて広東省などに生産拠点を展開した。そうした背景からすれば、管理のために高価なUNIXシステムを導入したのでは割に合わない。初めからWindowsで決めていた」と話すのはフェイマスのビジネスシステム部長、滝川浄氏。同社はミノルタの情報システム部が最近スピンオフして設立されたものだ。

 当然、Windowsに対してはパフォーマンスや信頼性に関する懸念はあったが、SAP R/3の「MRP」(Material Requirements Planning:資材所要量計画)アプリケーションでテストしたところ、RISCプロセッサをたくさん積んだUNIXマシンの性能に、安価なWindowsベースのCompaq ProLiantサーバがあっさり肩を並べてしまったという。しかも、UNIXマシンの性能は、高速ディスク、CPU、メモリの追加や64ビット化など、コストと1年近い歳月をかけて悪戦苦闘してチューニングしたものだったという。

 当初、香港の生産管理システムで採用されたのはWindows NT版のOracleデータベースだったが、のちにコスト削減が図れることからSQL Serverにリプレースされたという。連結経営の視点を取り入れるため、SAP R/3システムを再構築する際には、日本、米国、欧州の3拠点でもUNIXマシンやAS/400からWindowsへの移行が進み、併せてデータベースもSQL Serverに一本化された。

 国内のSAP R/3システムは、これまで10台のIBM RS/6000で稼動されてきたが、日本ユニシスのES7000サーバ2台にリプレースされた。ソフトウェアプラットフォームは、Windows 2000 Datacenter ServerとSQL Server 2000だ。SAP R/3もバージョン4.6Cで日米欧の3拠点が足並みをそろえた。

 フェイマスの滝川氏は、「Windows版であれば、DB2でもよかったのだが……」と本音も見せたが、保守運用コストが安いことを挙げ、OracleデータベースからSQL Serverへの移行に満足しているという。

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[浅井英二,ITmedia]