エンタープライズ:ニュース 2002/11/06 23:25:00 更新


.NETによる企業Webサイト構築とは

開催2日目のエンタープライズ向けソリューションのセッションでは、「.NETで実現するエンタープライズWebソリューション」の講演が行われた。比嘉智明氏(エンタープライズソリューション本部 ソリューションテクノロジー部)は、企業のWebサイトの問題を指摘し、運用コストの削減とユーザビリティの向上を目的にしたサイト構築を提案した。

 開催2日目のエンタープライズ向けソリューションのセッションでは、「.NETで実現するエンタープライズWebソリューション」の講演が行われた。演壇に立った比嘉智明氏(エンタープライズソリューション本部 ソリューションテクノロジー部)は、企業のWebサイトの問題を指摘し、運用コストの削減とユーザビリティの向上を目的にしたサイト構築を提案する。

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.NET Webソリューションでは、Webサイトの運用コスト削減とユーザビリティの向上などが図れるという、比嘉智明氏

 経済産業省の情報通信白書(2001年8月)によると、JPドメイン上には6500万ページが存在し、17万7000台のWebサーバが稼働しているという。サーバ1台あたり、約360ページを扱っているという計算になる。企業にとって、Webサイトの大規模化と多様化は、運用コストの肥大化と作成・変更ポリシーの複雑化の問題を生んでいる。

 一方で、ユーザーは勤務時間の4割を情報発見のために時間を費やしているという報告もある。「ユーザーは必要な情報にすぐにたどり着けない状況だ。すぐに情報が得られなければユーザーはそのサイトを二度と訪れなくなるだろう」と比嘉氏は語る。また、ユーザーのニーズと合致しない情報が一方通行に掲載されてもいるサイトの多さも指摘する。Webサイトは増えたが、単なる情報過多の状態を生み出している。

.NET Webソリューションの3つのメリット

 そこで、比嘉氏は「Content Manegement Server 2002」(CMS)と「Commerce Server 2002」(CS)を組み合わせた解決策を提案する。「運用コストの削減」、「ユーザビリティの向上」そして、XML Webサービスを利用した「次世代Webサイト」が実現できるという。

 現在、Webサイト公開プロセスは人に依存しているところが多い。そのため人自体がボトルネックとなり、ヒューマンエラーが多発しやすい。Webコンテンツの統合管理ソフトウェアとデータベース連携させるCMSでは、ページ作成のための流れを「作成者」→「承認者」→「最終承認者」というワークフローで管理。ページの作成もテンプレートベースでできる。また、サイトの構造管理やリンク管理もシステムで行うことで人為的ミスの可能性をなくした。

 ユーザビリティの向上には、CSのプロファイル機能とターゲット機能を用いる。ユーザーのプロパティと、作成したページのプロパティを付き合わせることで、ユーザーに合った情報を表示させることができるという。イントラネットであれば、設定したプロパティに基づいて、特定の組織だけに必要な情報を掲示するといった利用が可能だ。

「コードをいじることなく、CMSとCSの設定レベルでパーソナライゼイションできる。ECサイトであれば、ログ情報をデータウェアハウスで、OLAPキューブを構成、リアルタイムにマイニング検索を行うことで、ユーザーごとにお勧めの情報を表示できる」とも語る。

 .NETの特徴であるXML Webサービスも利用可能だ。XMLにより、他のWebサイトとコンテンツを共有でき、コンテンツの修正などもシステムが行い、人の関与をなくせる。比嘉氏は、「XMLというとパックエンドのシステムでばかり耳にしているかもしれないが、Webのフロントサイドでも利用できる。例えばポータルサイトであれば、他のWebサイトのインタフェースを呼び出して活用できる。運用コストを抑えながら、常に最新かつ正しい情報をユーザーに提供できる」と語る。また、差別化機能としても「.NET Passport」によるシングルサインイン機能や「.NET Alerts」によるリアルタイムの情報配信を挙げる。

 .NET Alertsは、専用のサーバがユーザーのログイン状態を監視し、ユーザーが一番近くにいるだろうデバイスに対し情報を送り込むサービス。現在は試験的に使用されているのみだが、ダイレクトメールに繰れらべ40%のレスポンス向上が得られるという結果がでているという。.NET Alertsのサービス開始は年内に発表できる予定だ。

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[堀哲也,ITmedia]