エンタープライズ:ニュース 2003/04/22 08:59:00 更新


サイボウズとベリサイン、中小企業向けのセキュアなグループウェア提供で協業

サイボウズとベリサインは、中小規模の企業・組織向けに、セキュアなグループウェア環境を提供することで協業する。この最初の成果として「サイボウズAG」と「ベリサイン サーバID」を組み合わせたISP/iDC向けサービスを提供する。

 サイボウズと日本ベリサインは4月21日、都内で記者発表会を開催し、中小規模の企業・組織向けに電子証明書を利用したセキュアなグループウェア環境を提供することで協業すると発表した。この協業により両社は、共同で営業・マーケティング活動を開始する。

サイボウズの高須賀宣社長と日本ベリサインの川島昭彦社長

サイボウズの高須賀宣社長(左)と日本ベリサインの川島昭彦社長(右)


 製品・サービスとしては、中小企業向けグループウェア「サイボウズAG」と「ベリサイン サーバID」を組み合わせ、ISP/iDC向けの一体型サービスとして「Cybozu Secure Pack(仮称)」の提供を6月半ばをめどに開始する。年内に5〜10社のISPにパートナーとなってもらうことを目標とするという。

 さらに今後は、協力してVPNやアクセスコントロールなどのベリサインのセキュリティ製品とサイボウズのグループウェアを組み合わせた、企業が単体導入可能なパッケージ製品を提供していく計画。

 サイボウズAGはこれまで1万6000社の導入実績があるが、ユーザー層が拡大するのに伴って、ITリテラシーがそれほど高くない中小組織の兼任管理者が増えたことや、グループウェアにおいても顧客データを扱うためのセキュリティ環境が必要となってきたという。このため、セキュリティに関して導入先企業に任せるだけでなく、購入手続きの簡素化、購入後すぐに利用できるような利便性の向上を狙い、今回の協業に至ったという。一報、ベリサイン側では、従来は専任のセキュリティ担当者がいるような大企業ビジネスが中心であったが、サイボウズとの協業によって中小規模の企業・組織にもフォーカスしていくという狙いがあるという。

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[佐々木千之,ITmedia]