エンタープライズ:ニュース 2003/06/20 14:44:00 更新


テレビ朝日、SAP R/3の導入で連結子会社の会計システムを一元化

全国朝日放送とSAPジャパンは、テレビ朝日グループ14社の会計システムを再構築するに当たり、SAP R/3の導入が完了したことを明らかにした。

 全国朝日放送とSAPジャパンは6月19日、テレビ朝日グループ14社の会計システムを再構築するに当たり、SAP R/3の導入が完了したことを明らかにした。導入範囲は、財務会計と管理会計を中心とする会計業務となっている。

 現在放送業界は、BS/CS放送の展開や地上波デジタルなどのメディアの多様化、インターネットのブロードバンド化による通信との融合、規制緩和による競争激化など、経営環境の変化にさらされているという。テレビ朝日は、こうした変化に対応するため、グループ全体での投資の最適化と利益の最大化を目指し、連結経営システムの構築を推進する。

 具体的には、連結決算の迅速化および正確さの向上、グループ内事務処理コストの低減、連結管理会計のための情報収集の仕組み構築の3点を方針に掲げている。

 従来、同グループの会計システムは、各社が固有のシステムを利用しており、グループ間取引における金額のズレ、各社から上がってくる連結決算情報の不一致などにより、連結決算処理に無駄な時間を費やしていたという。これが、共通の会計システムとしてSAP R/3を導入し、各社からの連結会計情報収集の効率化・自動化を図ることに踏み切る理由となった。

 同社がSAP R/3を選定した理由には、「信頼性」「導入の迅速性」があったという。さらに、同社の次期システム構築のコンセプト「PRISM構想」が、情報の一元化を目指しており、それがR/3の機能と合致したことも決め手になったという。

 さらに、テレビ朝日本体の会計システム、グループの人事管理や固定資産管理システムの導入といった将来的なシステムの拡張性、テレビ局固有となっている業務を、SAP R/3の業務ロジックを用いて、BPRを行う可能性も視野に入れたとしている。

 このプロジェクトは、2002年1月から業務要件の定義を行い、2002年7月にプロジェクトが正式に発足した。そして、2003年4月に予定通り、連結子会社14社へのシステム導入が完了したという。連結子会社への導入にあたっては、SAP R/3のテンプレート機能を用いた。

 まず、プロトタイプ2社に対して導入を行い、そのシステムをテンプレートとして他の12社に順次導入を行うことによって、非常にスムーズな展開が可能となった。

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