| エンタープライズ:ケーススタディ | 2003/06/20 19:14:00 更新 |

Case Study:オープンソースで運用コストを削減、ケミスマートに見る採用事例
ケミスマートが実証する、オープンソース採用による運用面のTCO削減。
利用ユーザー数の多いシステムほど、サーバ上で利用するソフトウェアライセンスは切実な問題だ。Linuxがクローズアップされる昨今の状況から、シビアに見つめ直す必要性が問われるようになった。
事例紹介として挙げる日本ケミカルデータベースは、国内に流通する工業品、化学品情報をデータベースを扱い、基礎情報をインターネットを介して提供するソフトウェア販売会社。PHPエンジンの開発で知られるZend Technologiesの日本法人、ゼンド・オープンソースシステムズの協力により製品化が進められた。

「化学物質による事件が多い昨今、警察や消防を始めとし、全国で800カ所の保健所に導入されている」(営業本部・林 秀樹 氏)。このため、薬品情報を元として対処方法を必要とする機関での導入も多いという。また、総務省の消防ネットワークとして構築されている情報ネットの採用実績も持つ。
「ケミスマート」と呼ばれるこの製品は、従来Windows 2000 Server上でオラクルのデータベースを利用する製品として構成されていた。これをPostgreSQL、PHP、Apacheなどのオープンソースに置き替え、新たなプロダクトとしてラインアップされたものだ。「販売する製品そのものの価格は同等であっても、サーバ側の運用に関わるライセンスコストなどに注目し、ユーザー先におけるTCO削減が製品コンセプト」になっている、と営業本部・阿部 信二 氏。
「ケミスマート」とつながるPostgreSQLのデータベースには、ホルマリンなどを始め、各薬品で多い場合には1薬品で250〜300項目が含まれる。データベース全体では、国内の工業品、試薬で約7万件の物質がカバーされている。
これらのデータとして総計35万件の品目が扱われる。処理スピードに対しては、「自社内で同時アクセス50程度の検証を行ったところ、Windows 2000 Serverとの比較で何ら見劣りがないパフォーマンスを実現している」と、営業本部・林 氏は語る。
関連リンク[木田佳克,ITmedia]


