エンタープライズ:ニュース 2003/06/24 15:34:00 更新


PeopleSoft/J.D. Edwards合併に乗じてIntentiaが移行プログラムを発表

IntentiaがJ.D. Edwardsの顧客にターゲットを絞り、自社ソフトウェアへの移行をスムーズに行うための新プログラムを発表した。今回の一連の買収劇で最も得をするのはSAPだという指摘もあるが、Intentiaもこの機にシェア拡大を狙う。

 Intentia Internationalは6月24日、PeopleSoftによるJ.D. Edwardsの合併計画およびOracleの敵対的買収の動きなど、一連の騒動によって生じた中規模市場ユーザーの不安を払拭すべく、3項目からなる新プログラムを発表した。

 Intentiaはスウェーデンのストックホルムに本社を置く世界第5位のエンタープライズソフトウェアベンダー。今回同社が打ち出した新しいプログラムの内容は、「柔軟な価格プログラム」「JDEコンバージョンラボ」「知的資産の保護プログラム」から構成されている。Intentiaのエンタープライズソフトウェアプラットフォームに簡単に移行できるツールを提供することで、さらに市場シェアを拡大するのが狙い。

 今回の一連の買収劇で最も得をするのはSAPだという指摘もあるが、Intentiaもこの機に乗じたいところだろう。同社では、プログラムの詳細を、今後数週間に明らかにする予定だという。

 PeopleSoftによるJ.D. Edwardsの合併交渉が完了した場合、Intentiaは中規模市場に特化した最大のビジネスアプリケーションベンダーとしてその存在感を増すことになる。

「今回の合併の動きをIntentiaは、J.D. Edwardsの顧客層に対して、より優れたサービスを提供するチャンスだと考えている」と話すのは、Intentia Asia Pacificでマネージングディレクターを務めるデビッド・ホープ氏。同社は、中堅企業向けのビジネスソリューション開発に特化してきたという。

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[ITmedia]