エンタープライズ:ニュース 2003/07/04 09:42:00 更新


Siebel、業界動揺で売り上げ低迷

米Siebel Systemsは第2四半期の売り上げが同社の当初予測を下回るとの見通しを発表した。SiebelはOracleのPeopleSoft敵対的買収計画による業界の動揺を理由の一つに上げている。

 ビジネスアプリケーションソフトメーカー米Siebel Systemsは7月3日、同社第2四半期(4〜6月期)の売り上げが同社の当初予測を下回る3億3000万ドルから3億3400万ドルとなり、ライセンス収入は約1億1000万ドルにとどまるとの見通しを発表した。

 Siebelでは、経済環境が不透明なこと、およびエンタープライズソフト業界の展望が動揺していることから、顧客や潜在顧客の購買決定に予想外の遅れが出ていると説明している。

 同社によれば同四半期の1株利益は2セントが見込まれ、これは当初予測の範囲内だとしている。同社の当初予測では第2四半期の業績として売り上げ3億4000万ドルから3億6000万ドル、1株利益は2セントから4セントを見込んでいた。同社の第2四半期決算は7月22日に発表予定。

 ビジネスアプリケーション業界ではOracleによるPeopleSoft買収提案の影響を受けて、混乱が続いている。

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[ITmedia]