オープンソースで作る Java+DB

特集 オープンソースで作るJava+DB
第1回 PostgreSQLで学ぶSQLデータベースの操作 (11/15)


レコードの削除

 最後にレコードの削除の方法を説明する。レコードを削除するには、DELETE文を用いる。DELETE文の基本構文は、次の通りだ。

DELETE FROM テーブル名 WHERE 条件式

 たとえば、id列が1であるレコードを削除するには、次のようにする。

sampledb=# DELETE FROM Keiji WHERE id=1;

 すると次のように、1レコードを削除したというメッセージが表示される。

DELETE 1

One Point!

ここで表示される「1」は、「1レコード削除した」という意味だ。もしWHEREの条件で複数レコードが合致するのであれば、それらはすべて削除される。たとえば、結果として5レコード削除されたならば、「DELETE 5」と表示される。

 実際にSELECT文で確認すると、id列が1であるレコードは、もう存在しなくなっていることが分かる。

sampledb=# SELECT id, name FROM Keiji ORDER BY id; id | name ----+-------- 2 | 中村昇 (1 row)

 DELETE文で注意したいのは、UPDATE文と同じく、WHERE句を忘れないようにするという点だ。WHERE句を忘れると、全レコードが削除されてしまい、テーブル内のレコードは空となってしまう。

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[大澤文孝,ITmedia]