エンタープライズ:ニュース 2003/09/26 22:21:00 更新


PCの状況を確認しポリシーを強制適用、「Sygate Secure Enterprise」をマクニカが発売

マクニカは、米Sygate Technologiesのソフトウェア製品「Sygate Secure Enterprise」日本語版の販売を開始する。この製品では、セキュリティポリシーの管理と強制的な適用を実現できる。

 マクニカは9月26日、米Sygate Technologiesと販売代理店契約を結び、セキュリティポリシーの管理と強制的な適用を実現するソフトウェア製品「Sygate Secure Enterprise」日本語版の販売を開始することを明らかにした。

 Sygate Secure Enterpriseは、組織やロケーションごとにセキュリティポリシーを一元的に管理するとともに、そのポリシーをクライアントPC一台一台で強制的に適用させるためのソフトウェア。該当PCの設定がポリシーに反している場合は、ネットワークへの接続を拒否し、強制的に設定を変更させることができるという。

 具体的には、専用エージェントを通じて、OSがきちんとアップデートされ最新のパッチが適用されているかどうか、ウイルス対策ソフトが導入され、定義ファイルが更新されているか、あるいはパーソナルファイアウォールなどが導入され、PCが不審なアクセスから守られているかどうかをチェック。これらの条件を満たさない限り、組織ネットワークへのアクセスを許可しないよう設定できる。

 チェックの対象には、特定ファイルのタイムスタンプやファイルサイズ、チェックサムのほかレジストリ値などを指定することもできる。またこれら条件が満たされない場合には、ファイルの実行などのアクションを強制するよう設定可能だ。

 しかもこれらポリシーは、PCが接続を試みようとしているシチュエーションごとに設定できる。つまり同一のPCであっても、IPアドレスやネットワーク接続形態に応じて、ロケーションごとにセキュリティポリシーを設定、適用可能だ。

 Sygate Secure Enterpriseはさらに、VPNゲートウェイとの連携機能や不正侵入検出機能、サーバ側での一元的な管理も可能なパーソナルファイアウォール機能も備えている。

 マクニカでは12月より、中〜大規模企業をターゲットにSygate Secure Enterprise日本語版の販売を開始する予定だ。価格は1クライアント当たり1万7500円から。

関連リンク
▼マクニカ(マクニカ ネットワークス カンパニー)
▼Sygate Technologies

[ITmedia]