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2004/01/28 19:08 更新
マイクロソフト、国内でもSBS 2003を発表
マイクロソフトは1月28日、東京・新宿のホテルでMicrosoft Windows Small Business Server 2003の記者発表会を開催した。会場にはハードメーカー各社のプリインストールモデルも展示されたほか、パートナーのソリューション紹介なども行われ、大いに盛り上がりを見せた。
マイクロソフトは1月28日、東京・新宿のホテルでMicrosoft Windows Small Business Server 2003(SBS 2003)の記者発表会を開催した。SBS 2003はWindows Server 2003ファミリーの5番目となるパッケージで、中小規模の事業所が必要とする機能を最適に統合化したサーバ製品。マイクロソフトがエンタープライズビジネスの新たな一角として位置付ける重要な製品である。米国ではすでに昨年10月に発表されており、国内でもその発表が待たれていた。
発表会ではじめに壇上に立ったのはマイケル・ローディング社長。国内の中小規模事業所(中小企業)を取り巻く環境と、それが抱える課題という視点から、企業競争の変化とIT投資への変化を説明した。
それによると、中小企業がITを導入するにあたり問題となっている点の多くは予算と人材。多くのコストをITにさくことができず、またそれを運用する知識のある人材が不足しているという。だが中国をはじめとするアジア諸国の台頭による競争相手の出現や、ブロードバンドの普及、サーバ機器の低価格化などにより、国内の中小企業を再びITへの投資に向かわせる要素が揃ってきたとローディング氏は述べる。「これは中小企業のチャレンジになるが、SBS 2004はこれに応える製品だ」(ローディング氏)という。早期導入でも評価されたポイントである情報共有、リモートアクセス、迅速かつ安全な導入、リモート管理という4つをSBS 2003の特徴として、中小企業へアピールする意向を述べた。
また同社の中小企業に対する取り組みとしては全国IT推進計画や経革広場などが知られている。昨年11月には政府や自治体と企業のより密接な協業に向けた全国IT推進計画 IIもスタートさせている。
ローディング氏からバトンを受けた同社常務執行役 真柄泰利氏は、協業を行っている各種パートナーを紹介。特に同日付でSBSプリインストールモデルを出荷開始したハードウェアメーカー8社からは、担当部長らが壇上に揃い、それぞれの製品をアピールした。
SBS 2003は2つのエディションから構成され、それぞれ「Windows Small Business Server 2003 Standard Edition」および「Windows Small Business Server 2003 Premium Edition」として2月2日よりボリュームライセンス販売が、2月6日からパッケージ販売が開始される。なお、中小企業向けのWSS用テンプレートである「Microsoft GroupBoard ワークスペース」を同梱したキャンペーン・パッケージも合わせて発売される。
価格はオープンプライスで、参考価格はStandard Editionが119,800円、Premium Editionが283,800円(どちらもキャンペーン・パッケージ。5クライアントアクセスライセンスを含む)
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[柿沼雄一郎,ITmedia]
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