ケーススタディ
2004/02/04 22:27:00 更新


全日空、オープン系システムで客室乗務員システムを構築

日本オラクルと日本ヒューレット・パッカード、全日本空輸の客室乗務員情報システムをオープン系の製品で構築したことを明らかした

 日本オラクルと日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2月4日、全日本空輸(ANA)の客室乗務員情報システムをオープン系の製品で構築したことを明らかした。前回と比較すると、構築費は3割減、期間もおよそ半分に短縮されたとしている。同システムは「HP 9000 サーバ rp5470」4台で運用されており、構築は全日空システム企画と日本HPのコンサルティング部が行なった。

 新客室乗務員情報システムは、ANAの運航管理業務や乗務員管理といった機能を提供するための共通データベースシステムと連携し、昨年10月から稼動を開始している。共通データベースシステムは、Oracle Databaseと同社の並列化技術「Oracle Real Application Clusters」を、日本HPのUNIXサーバで構築した。こちらは2003年4月から稼動している。

 ANAは、国際競争が激しい航空業界でビジネスを拡大するため、変化への対応力、安全性、信頼性を維持しながら、最適なサービスを顧客に提供する柔軟なシステム構築を目指し、オープンシステム化への移行に踏み切ったという。

 取り組みの第1弾として、2003年4月、メインフレームを中心に28に分かれて運用してきた情報システムを将来的に統合するため、基盤となる共通データベースシステムを構築した。これにより、各便の運航情報など、業務上必要なデータを容易に参照、管理するシステム環境が整った。

 第2弾では、共通データベースを本格的に利用するシステムとして2003年10月に客室乗務員情報システムを完成させた。共通データベースシステムと、業務アプリケーションシステムである客室乗務員情報システムをハードウエアで共有し、かつ機能面で連携することで、拡張性が高く、変化に柔軟に対応できるシステムを開発できたとしている。

 客室乗務員情報システムは、客室乗務員の人事、資格などの情報を基本とし、各人のスケジュールを管理するシステム。運航状況によって日々変化する勤務スケジュールや乗務編成を決定する際に利用される。Webブラウザを活用することで、客室乗務員は、場所や時間にとらわれず、フライト先の遠隔地でも最新情報を確認できるのが特徴となっている。

 今後は、「運航情報システム」「飛行計画システム」などの社内業務システムを順次共通データベースシステム上に構築し、数年かけてメインフレームをオープン系システムに移行していく計画。

関連リンク
▼日本オラクル
▼日本ヒューレット・パッカード

[ITmedia]

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