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2004/02/24 13:06:00 更新


マイクロソフトとトッパン・フォームズ、RFIDの普及に向けて協業を発表

マイクロソフトとトッパンフォームズは、RFIDを利用したソリューションの開発支援業務を協力して行うことで合意、技術情報の提供やソリューション支援を行うRFID .NET Solution Centerを設立する。

 マイクロソフトとトッパン・フォームズは、次世代の企業情報システム基盤技術として注目されているRFID分野において、パートナー支援を主軸に協業していくことで合意、技術情報の提供やソリューション支援を行うRFID .NET Solution Center(RDSC)を2月24日付けで共同開設する。

 RFID(RadioFrequency Identification:無線ICタグ・ラベル)は非接触で物体を自動認識できることから、バーコードに代わる技術として注目を集めている。しかし、現状ではRFIDソリューション開発を行うベンダーに対して、必要な技術情報が十分に提供されておらず、また市場そのものや販売チャネルに不透明感があるため、ソリューションベンダが十分なリソースを投入できず、結果としてRFIDが広く社会に普及する際の障壁となっている。

 そこで、マイクロソフトとトッパンフォームズは、これらパートナーへの支援を主軸とした包括的なRFIDソリューション開発支援業務を協力して行うことで合意し、具体的な取り組みとしてRDSCを設立した。

 RDSCは、専用サイトを開設して、技術情報の提供やプロモーション支援を実施するほか、RFIDソリューションの研究開発を行う。開発したソリューションの汎用部分については、パートナーへ向けてRFIDソリューションのチュートリアルやフレームワークとして公開される予定。

 マイクロソフトは、各産業分野におけるコンサルティングノウハウおよび、InfoPath 2003などのMicrosoft OfficeSystemや今春リリース予定のMicrosoft Biztalk Server 2004などのWindows Server System製品群を用いた実装手法に関する情報の提供を行う。一方、トッパンフォームズは、各種ICチップおよびタグ・ラベルに関する技術情報や、リーダ・ライタ制御手法に関する情報の提供を行う。両社は既に、それぞれの製品を連携させる具体的な手法を確立しており、流通、製造、医療分野をはじめとする各分野に対して具体的なRFIDソリューションの提供を開始する予定。

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