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2004/02/26 01:24:00 更新


チェック・ポイント、第2四半期にもSSL-VPN製品を投入予定

チェック・ポイントは、SSL-VPN分野に進出する意向を明らかにした。同分野では後発となるが、INSPECT技術などのコアテクノジーをベースにインテリジェントな製品になる予定という。

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ(チェック・ポイント)は2月25日、2004年の事業戦略記者説明会で、SSL-VPN分野に進出する意向を明らかにした。安全なWebアクセスソリューションを求める顧客ニーズに対応するため、セキュアリモートアクセス製品「VPN-1」のほかに、SSL-VPN製品も投入する予定だ。SSL-VPNでは後発となるが、INSPECT技術などのコアテクノジーをベースにインテリジェントな製品になるとしている。

 チェック・ポイントは、これまでFirewall-1をはじめVPN-1などゲートウェイセキュリティ製品を中心に展開してきた。1月には「Check Point InterSpect」アプライアンスを発表し、内部セキュリティ分野にも意欲を示している。昨年末には、パーソナルファイアウォールのZone Labsを買収しており、デスクトップセキュリティに関するソリューションも手中にした。

 2004年の同社の多角化はWeb分野にも進む。第1四半期後半にはWeb Server Protection、そして第2四半期にSSL-VPNを投入するロードマップが描かれている。事業戦略を説明したCheck Ponitのキャロル・ストーンマーケティング担当副社長は、「ほとんどのエンタープライズアプリケーションがWebアクセス機能を備えるなか、顧客はWebアクセスをセキュアにする製品を求めている」と話す。

 松本晃雄社長は、「(SSL-VPNの新製品は)ソフトウェアになるのかアプライアンスになるのか、まだ詳細は知らされていない。ただ、現在の市場にあるSSL-VPN製品よりもインテリジェントなものになるはずだ」と予測する。

 IPSec VPNに対し、SSL-VPNは標準のブラウザが備えるSSLを利用する。そのため、専用のクライアントソフトを端末にインストールすることなく利用できる利点があり、多くのベンダーが製品を投入してきている。

 そのほか、チェック・ポイントは強みとするゲートウェイセキュリティ分野で、Network Assosiateとの提携による製品もリリースする予定としている。

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[堀 哲也,ITmedia]

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