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2004/03/10 11:04 更新


FileMakerがワークグループDB機能を強化

FileMaker Proの大幅に機能強化した、バージョン7が登場した。なんでも放り込めるコンテナフィールドなど、有用な機能が満載だ。(IDG)

 FileMakerは3月9日、新しいリレーショナルアーキテクチャを採用し、8T(テラ)バイトまでのデータ容量を可能にした、ワークグループ向けデータベース、FileMaker Pro 7製品ラインを発表した(製品リリースの日本語抄訳)。

 Version 7ではMicrosoft Access、Excel、PowerPoint、Wordなどのバイナリファイル、ドキュメントファイルをデータベースとして取り込むことができる。

 Relationships Graph機能は、データベースのビジュアルマップを提供するもので、ユーザーはクリック&ドラッグ形式のツールでリレーションを作ったり変更したりできる。Version 7のリレーショナルモデルでは、ファイルに複数のテーブルを持たせることが可能だ。「これはまさに、強化されたリレーショナルモデルだ」とFileMaker 7のプロダクトマネジャー、マーク・ダブレッソン氏は語る。

 Version 7ではワークグループを集中管理できる機能や、フィールドレベルのデータセキュリティが設けられている。今夏に予定されているFileMaker Server 7 Advancedでは、ウェブパブリッシングも可能となる。

 「この製品は、Apacheにプラグイン接続し、HTMLプログラミングの必要なしでも、ダイナミックなウェブサイトを構築できる」とダブレッソン氏。

 ユーザーが不整合を発見する前にデータを保護する方法として、FileMaker Pro 7では変更を保存するオプションを個別に設定できるようになる。以前は、自動的に保存されていた。

 FileMakerは企業の部門単位、中小企業をターゲットに、Microsoft SQL ServerやOracleの代替データベースとして提供されている。

 「中小企業ユーザーにとっては、さらに安価に、しかも簡単に実現できる製品となるだろう」とIDCのアナリスト、レイ・ボグズ氏は述べている。

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