特集
2004/03/17 16:55 更新
特集：第1回 プログラミングレスを実現するexteNd Composer (1/5)
ノベルのWebアプリケーションソリューション「exteNd」。この特集では、全3回の連載を通して構築方法を具体的に挙げ、exteNdの理解と共にアプリケーション構築の基礎が学べるよう解説していく。
「Webサービス」を利用したシステム構築は難しい、というイメージがありませんか？ この特集ではノベルのソリューション「Novell exteNd」を取り上げ、Webアプリケーション構築方法を順序立てて解説していきます。製品の紹介はもちろんのこと、Webアプリケーション構築の流れを知るに相応しい内容です。
その核となる「Novell exteNd」（以下、exteNd）は、Javaなどのソースコードを記述することなくWebサービスを利用したWebアプリケーション構築が可能、という特徴を持つ製品です。その真価を探るべく、全3回の連載で利用課程を解説し、Webサービスの本質へと迫ります。
開発アプリケーション活用が効率的なスピード開発につながる
Webアプリケーションに要求される機能は日進月歩です。それに応じて開発担当の技術者が習得しなければならないテクノロジーも増加しています。しかし、そのすべてには「対応しきれない」というのが正直なところではないでしょうか。業務で実用的な構築をしていくためには、開発アプリケーションを利用するのが効率的です。この特集では、その解決策の1つexteNdソリューションに含まれるアプリケーション開発ソフト「exteNd Composer」による開発手法を解説します。
exteNd Composerを利用すると、前述したようにプログラムソースを記述することなく、Webアプリケーション開発が可能となります。しかも、作成されたアプリケーションはJ2EE標準に完全準拠されたものです。動作環境もJ2EE準拠のアプリケーションサーバであり、実際に生成されるファイルもWARやJARファイルです。もちろんXML関連にも標準準拠されており、容易に使いこなすためのエディタ類を使用することで、最新のテクノロジーを利用しながらアプリケーション作成が可能なのです。
第1回目は「プログラミングレスを実現するexteNd Composer」と題してexteNd Composerを使い、サーブレット作成、そしてアプリケーションサーバ上で実行するまでを解説しましょう。
第2回目では「Novell exteNdによる実用ビジネスプロセスマネジメント」と題して、exteNd Composerでのサービス開発をより深く掘り下げると共に、サービスを制御する側のプロセスマネジメントにも言及します。
第3回目は「Novell exteNdによるWebサービスセキュリティの実装」と題し、現実としていかにセキュアなサービスを構築、運用していくかを解説します。
exteNd ComposerでWebサービス利用のサーブレット作成をする
第1回目は、Webブラウザからインターネット上の「郵便番号検索Webサービス」にアクセスするサーブレット作成を解説します。ポイントとして注目してほしいのは、Webサービスを利用するサーブレットがいかに簡単に実装できるかです。今回構築していくサンプルの動作イメージは、図1の通りです。
そして（サーブレットの）作成手順は、以下の通りとします。
1. Webサービスの定義ファイル（WSDL）取得
Webサービスの検索サービスであるUDDIサーバから「郵便番号検索Webサービス」を検索し、定義ファイルであるWSDLを取得。
2. 郵便番号検索サーブレットの作成
取得したWSDLからウィザードを利用して「郵便番号検索Webサービス」を呼び出すサーブレットを生成します。
3. 動作テスト
開発したアプリケーションをデプロイすることなく、exteNd Composerのシミュレータを利用した動作テストを実行します。
4. サーブレットのレイアウトを実施するXSLT作成
郵便番号検索結果のXMLファイルをレイアウトするXSLTファイルを作成します。
5. exteNd Application Serverへのデプロイ
作成したサーブレットをexteNd Application Serverへデプロイ後、Webブラウザからサーブレットにアクセスして、郵便番号を検索します。
[磯田義雄，ITmedia]
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