特集
2004/03/25 18:00 更新


特集:第3回 JBossのインストールから基本的な使い方まで (2/8)


まず最初にフォアグラウンドでのJBoss実行

 JBossを実行するには、binサブディレクトリに移動して、run.shを実行すればよい。ただし、run.shを実行する前には、JavaVMの場所をJAVA_HOME環境変数に設定しておく必要がある。たとえばJavaVMが、/usr/local/javaにインストールされているのであれば、次のように指定する。

# export JAVA_HOME = /usr/local/java

 環境変数を設定したならば、次のようにbinディレクトリに移動してrun.shを実行しよう。

# cd /usr/local/jboss/bin
# /bin/sh run.sh

binディレクトリに移動せず、「/bin/sh /usr/local/jboss/bin/run.sh」としてもうまく動作しない。これはrun.shがカレントディレクトリを起点とした相対パスで各種設定ファイルを参照しているためだ。

ここでは話を簡単にするため、rootユーザーでJBossを実行することにする。しかしセキュリティを考えると、jbossなどのユーザーを作り、そのユーザー権限で実行したほうが安全だ。

 実行後には、コンソールに幾つかのメッセージが表示され、フォアグラウンドの状態でJBossが起動する。環境にはよるが、起動には多少の時間を要する。メッセージとして、次のように「Started」と表示されれば、JBossの起動が完了だ。

03:34:50,201 INFO [Server] JBoss (MX MicroKernel) [3.2.3 (build: CVSTag=JBoss_3_2_3 date=200311301445)] Started in 37s:869ms

 JBossが正しく起動しているかどうかを確かめるには、次のように、ポート8080の/jmx-console/をWebブラウザで参照してみるとよい。

http://localhost:8080/jmx-console/

 うまく起動しているようであれば、Fig.10のようにJMXコンソールが表示されるはずだ。

fig10.gif

Fig.10■JMXコンソール


 ここでは詳しい説明を省くが、JBossは幾つものコンポーネントを「JMX(Java Management Extensions)」という仕組みで組み合わせ、全体を構成している。JMXコンソールは、JBossを構成するコンポーネントの機能を変更したり、停止したりするためのユーザーインタフェースだ。

フォアグランドのJBoss終了はCtrl+Cで

 JBossを終了したい場合には、「CTRL」+「C」キーを押せばよい。次のようなメッセージが表示され、JBossだけシャットダウンする。

04:02:21,251 INFO [Server] Shutdown complete
Shutdown complete
Halting VM

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[大澤文孝,ITmedia]

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