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2004/05/29 12:35 更新


Eclipse、元Oracle幹部をトップに任命

オープンソースツール開発組織Eclipse Foundationの役員会は5月31日の週、Oracle元幹部のマイク・ミリンコビッチ氏をエグゼクティブディレクターに正式に任命する。Sun Microsystems、BEA Systems、Microsoftの参加も歓迎する方針だ。

 オープンソースツール開発組織Eclipse Foundationの役員会は5月31日の週、Oracle元幹部のマイク・ミリンコビッチ氏をエグゼクティブディレクターに正式に任命する。

 ミリンコビッチ氏は元Oracleのテクニカルサービス担当副社長。Eclipseでは会員の獲得とこの夏に予定されている「Eclipse 3.0」リリースの監修、JavaサーバサイドでEclipseを拡張するWebToolsプロジェクト推進に取り組むほか、Eclipse管理組織の結成に当たる。

 EclipseにはOracle、IBMといった大手が参加している一方で、Sun Microsystems、BEA Systems、Microsoftは参加していない。こうした各社の参加も歓迎するとミリンコビッチ氏は言い、「相手がその気になれば、いつでも進んで話し合う意向だ」と話している。参加が実現すればEclipseを基盤とした製品がもっと開発されるとともに、統合も強化されると同氏。

 Eclipse 3.0ではEclipse Javaツールセットが刷新され、ルック&フィールの向上に重点が置かれる。また、C言語開発ツールセットと、JavaでSimple Widget Toolkitを使ってリッチクライアントアプリケーションを開発するためのリッチクライアントフレームワークも導入される。