Lindows商標訴訟でMicrosoftに支払い命令

Windowsの商標権をめぐって米MicrosoftとLindowsが争っている訴訟で、オランダ地裁がMicrosoftに対し、Lindowsに訴訟費用などの支払いを命じた。Lindowsはベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3国で、サイトを通じた製品販売を再開している。

» 2004年06月03日 08時38分 公開
[ITmedia]

 Windowsの商標権をめぐって米MicrosoftとLindowsが争っている訴訟で、Lindowsは6月1日、オランダのアムステルダム地裁がMicrosoftに対し、Lindowsに訴訟費用など944ユーロを支払うよう命じたと発表した。

 Lindowsの発表によると、5月27日に言い渡されたこの決定では、同社がLindowsの名称を使用することについて、「windows」とは無関係だと明記した上での限定利用なら、先の命令に抵触しないとの判断が示された(5月28日の記事参照)。

 アムステルダム地裁では先にLindowsに対する営業停止命令が言い渡され、これを受けてLindowsは4月、製品名を「Linspire」と改称。しかしLindowsの社名は維持していたため、Microsoftが1日当たり10万ユーロの罰金を求めて再提訴していた。

 今回の決定を受けて、Lindowsはベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3国で、サイトを通じた製品販売を即日再開。リセラー経由の販売も6月下旬に再開の予定だとしている。

 「Microsoftは当社に対し1日当たり10万ユーロの罰金支払いを命じるよう求めていたが、逆に支払いを命じられたのはMicrosoftの方だった。Microsoftがこうした法的措置から離れて、法廷ではなく市場で競うことを学んでくれればと思う」と、Lindowsのマイケル・ロバートソンCEOは述べている。

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