Sunのブログサイトが伝える「生の声」

外部とのコミュニケーション改善を目的に、Sunは最近、全社員がsun.com上にブログを作成できるシステムを導入した。このシステムは、新タイプの草の根企業コミュニケーションのモデルとなるかもしれないとSun担当者は話している。(IDG)

» 2004年06月05日 11時32分 公開
[IDG Japan]
IDG

 4月15日朝、米Sun Microsystemsは四半期決算と大掛かりな幹部異動の発表を間近に控えていた。その時、同社のサイトをサービス妨害(DoS)攻撃が襲い、サイトへのニュース掲載を妨げた。

 この攻撃が報道されることはなかったが、詳しい経緯は、Sunが数週間前にひっそりと立ち上げた新ブログサイトで読むことができる。

 「午後1時30分:VPはじめ大勢から電話が入る。大ごとになったら大変だ」。sun.comサイトの運営を担当するインターネットサービスエンジニアリングディレクターのウィル・スノー氏はこう記している。「私は時々、ネットワーク機器のプロバイダーがDoS攻撃に関与しているのではないかと思うことがある。これまで3回攻撃を体験しているが、毎回、新しいネットワーク機器を購入させられているからだ」

 2カ月前だったら、法務部門やマーケティング部門の了解のない発言は御法度ということで、スノー氏のこうした発言は、同氏の進退にもかかわっていたかもしれない。

 だが、外部とのコミュニケーション改善を目的に、Sunは最近、全社員がsun.com上にブログを作成できるシステムを導入した。このシステムの運営のためにSunに起用されたティム・ブレイ氏によると、blogs.sun.comのサイトは、新タイプの草の根企業コミュニケーションのモデルとなるかもしれない。

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