Adobe、Java対応の新サーバプラットフォーム

米Adobe SystemsはJavaベースの新サーバプラットフォームを発表する計画。同時に、新プラットフォームに対応した新製品と既存製品の新版を幾つか発表する。(IDG)

» 2004年06月08日 09時30分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Adobe Systemsは6月8日、Javaベースの新サーバプラットフォームを発表する計画だ。これは、PDF文書を使う組織の情報の流れを自動化しスピードアップすることを目指したプラットフォーム。

 Adobeは同時に、新プラットフォームに対応した新製品と既存製品の新版を幾つか発表する。これらの製品は、Adobeの「Intelligent Document Platform」計画の一部となる。Intelligent Document Platformは、PDFとXMLを、エンタープライズシステムとのデータのやり取りの共通手段として確立しようという計画。

 企業はAdobeの製品を使うことで、PDF形式で送信データを自動処理し、自社のシステムに情報を再入力する必要がなくなり、また、こうしたシステムからのデータをPDFで表示できるようになる。この戦略は、OfficeとInfoPathでMicrosoftが進めようとしている計画や、もっと小規模なベンダーが提供する製品と競合するものだ。

 Adobeのこれまでのサーバ製品は、同社が買収によって獲得したスタンドアロン型の製品で、相互運用性が考慮されていなかった。同社は今回、これらの製品を設計し直し、J2EEとXMLをベースとする新アーキテクチャに対応させた。

 Adobeのドキュメントサービス用製品は、Java APIとWebサービスプロトコルを採用することで、CRMやERPとも連係可能になった。Adobeはまた、SAPやIBMの製品と連係させるため自社のソフトをチューニングしている。

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