日本HP、「UDO」を採用したアーカイブ・ストレージを発表

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月8日、次世代光ディスク規格「Ultra Density Optical」を採用したアーカイブ・ストレージ「HP StorageWorks Ultra Density Opticalファミリ」を発表した。

» 2004年06月08日 16時31分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月8日、青色レーザーを用いた次世代光ディスク規格「Ultra Density Optical」(以下、UDO)を採用したアーカイブ・ストレージ「HP StorageWorks Ultra Density Opticalファミリ」(以下、UDOファミリ)を発表した。

 発表された製品は、スタンドアロン製品の「HP StorageWorks Optical 30ux」、ミドルレンジ Jukebox製品の「HP StorageWorks Optical 1000ux/1900ux/2300ux」、ハイエンドJukebox製品の「HP StorageWorks Optical 3800ux/7100ux」の6種類。

HP StorageWorks Optical 2300ux

 UDOは、5.25型MOディスクと類似のカートリッジを使用した記録容量30Gバイト/両面のディスク。5.25型MOディスクのなかで最も記録容量が大きい9.1Gバイトに比べ3倍以上の容量を持ち、2008年には120Gバイトまでの容量拡大および高速転送への対応が予定されている。また、耐久性にも優れ、50年以上の長期保管が可能とされている。

 「UDOファミリ」は、1枚30GバイトのUDOをライブラリに搭載することで最大約7TBまで拡張可能。これにより、5.25インチMOを採用した既存製品と同じ設置面積で3倍以上のアーカイブ・ストレージ容量を提供可能となるほか、5.25インチMOとの混在も可能なため、すでにMOを利用している場合もその投資を保護しながら最新テクノロジへの移行が可能になっている。

 そのほか、ルーター経由でSAN(Storage Area Network)に接続でき、多数のディスク・ストレージからのサーバレスバックアップやバックアップコンソリデーションが可能となっているほか、また、一度書き込んだデータの書き換えが不可能な「WORM(Write Once Read Many)機能」を搭載している。

 価格は、30uxが68万2500円、1000ux/1900ux/2300uxが336万円から、3800ux/7100uxが756万円から。

 なお、日本HPは、UDOの市場拡大のためパートナと協調し、UDOの啓蒙活動を展開していくことを宣言しており、その第一弾として、「UDOテクノロジーセミナin Tokyo 2004」という一般向けセミナーを6月16日に開催する予定(詳細は関連リンク参照)。

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