Intelの64ビット拡張対応「Nocona」チップ、28日発表

米Intelは6月28日、Noconaおよびワークステーション用チップセットの「Tumwater」を発表する。Noconaプロセッサでは、64ビット版OS搭載のワークステーションとサーバで、32ビットと64ビットアプリケーションの両方が実行可能。(IDG)

» 2004年06月23日 07時26分 公開
[IDG Japan]
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 米Intelは6月28日、64ビット拡張機能を組み込んだ初のプロセッサを発表する計画だ。同社の計画に詳しい筋が22日明らかにした。

 Intelは2月、コードネーム「Nocona」と呼ばれる次世代版のXeonに同社として初めてEM64T技術を組み込む予定だと明らかにした。EM64Tはx86命令セットの64ビット拡張機能にIntelが付けた名称。

 複数の筋によれば、Intelは28日、Noconaおよびワークステーション用チップセットの「Tumwater」を発表する。続いて7〜9月期にはサーバ用チップセットの「Lindenhurst」を投入予定だと伝えている。

 Intel広報は、未発表の製品についてはコメントできないと語った。

 Noconaプロセッサでは、64ビット版OS搭載のワークステーションとサーバで、32ビットと64ビットアプリケーションの両方が実行できるようになる。こうしたプロセッサを最初に投入したのはAMDで、昨年4月にOpteronを出荷している。

 Noconaおよび新型のチップセットは、64ビット拡張技術のほかにも設計上の機能強化が施されている。基本的には今年発表された90ナノメートルのPrescott版Pentium 4と同様、1Mバイトの2次キャッシュと800MHzのフロントサイドバスを備える。負荷の高いサーバの作業を確実に処理できるよう、Intelはサーバ版のプロセッサで厳密なテストと検証作業を行っている。

 最新版のXeonプロセッサおよびTumwaterとLindenhurstでは、PCI Expressに対応するほか、DDR2をサポートする。

 IBM、HP、Dellの各社とも、自社のサーバにNoconaを採用する方針を表明している。

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