日本HP、ProLiantに最適な外部ストレージのラインアップ強化

日本HPは6月24日、IAサーバ向け外部ストレージシステム「HP StorageWorks MSA」ファミリに新たに3製品をラインアップした。同時に、価格体系も見直し最大51%の値下げを行った。

» 2004年06月24日 21時57分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月24日、ストレージシステム「HP StorageWorks MSA」ファミリに新たに3製品をラインアップした。同時に、価格体系も見直し最大51%の値下げを行った。

 追加されたのは、(1)Sirial ATA対応エントリクラスのディスクアレイ「MSA 20」、(2)2ノードクラスタに対応したUltra320 SCSI対応ディクスアレイ「MSA 500 Generation 2」、(3)SANストレージコントローラの「MSA 1500 cs」。

StrageWorks MSAファミリ StrageWorks MSAファミリ

 MSA 20は、外部インタフェースにUltra320 SCSIを使用し、12台のSATA HDDを搭載できる。最大ストレージ容量は3Tバイト。リモートサイトや中小・中堅企業のサーバの外部ストレージとして適している。

 MSA 500 G2は、外部/内部インタフェースともにUltra320 SCSIに対応した。既存のMSA 500と比較してRAID 5での書き込み速度が2倍、リビルド速度を5倍と性能を大幅に強化したのが特徴だ。ファイバチャネルコントローラを追加すれば、SANにも対応できる。

 またMSA 1500 csは、SATA対応のMSA 20やUltra320 SCSI対応のM 30などのエンクロージャと組み合わせて、アーカイブやクラスタなどさまざまな用途に対応できるSANストレージコントローラ。今秋には、MSA 20とMSA 30の混在環境もサポートする予定だ。

 同社は、IAサーバの「HP ProLiant」とStorageWorks MSAファミリの組み合わせを密にすることで、Windows/Linuxプラットフォームでの外付けストレージでシェア拡大を狙う考え。今回のラインアップ補強には開発段階からサーバ部門とストレージ部門が共同で改良を重ねた。

 サーバ/外付けストレージでは、共通のコンポーネントを採用しており、内蔵型からSANへ直接移行したり、内蔵型からDAS接続、SANへと段階的に移行することも可能だという。同社のネットワークストレージ製品本部の渡辺浩二本部長は、「サーバに内蔵していたストレージをそのまま外付けに持ってきたイメージ。内蔵ストレージから外付けへ、そしてSANへと環境の変化に応じて柔軟な構成変更が可能だ」と優位性を話した。「これはサーバやストレージ単独のベンダーと異なる視点だ」。

 またStrageWorks MSAファミリでは、最大51%の値下げも発表しており、「日本で一番アグレッシブ」(渡辺氏)な価格で拡張や上位モデルへの移行を促す。もっとも値下げされたのはMSA 1000で、これまでの189万円から92万4000円となった。

 新製品の価格は、MSA 20が42万円(7月下旬出荷)、MSA 500 G2が73万5000円(7月上旬出荷)、MSA 1500 csが102万9000円(7月中旬出荷)となっている。

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