セキュリティ情報を分かりやすく、迅速に――新団体「SPREAD」設立

セキュリティ関連情報の迅速かつ確実な流通を図ることを目的とした新たな団体、「セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)」が設立された。

» 2004年07月01日 01時12分 公開
[ITmedia]

 6月30日、セキュリティ関連情報の迅速かつ確実な流通を図ることを目的とした新たな団体、「セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)」が設立された。

 SPREADは、一般のインターネット利用者のセキュリティ確保/維持を図ることを目的とした団体。セキュリティ情報を分かりやすく提供し、特に各種ウイルス、ワームの情報については適切な情報を迅速かつ確実に発信することで、ユーザーの意識向上と保護を支援する。

 設立に当たっては、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)、Telecom-ISAC Japanの2団体を中心に、NTTコミュニケーションズやKDDIといった通信事業者、マイクロソフトやシスコシステムズ、サン・マイクロシステムズといったメーカー、さらにシマンテックアトレンドマイクロ、ラックといったセキュリティ専業ベンダーなど22社が参加する。ISPやシステムインテグレータ、量販店、メディアや各種コミュニティ、さらには政府関連機関などと連携し、エンドユーザー向けにプッシュ形式でセキュリティ関連情報を提供する方針だ。

 SPREADでは、経済産業省がまとめた脆弱性関連情報流通体制と協調し、9月をめどに公開された脆弱性情報や対策情報の流通を開始、推進していく予定である。また今年秋には、一般ユーザーのセキュリティ啓発を目的としたイベント「情報セキュリティ強化週間」(仮称)を実施する計画だ。

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