Dellの省スペースブレードサーバ、概要が明らかに

» 2004年07月01日 08時08分 公開
[IDG Japan]
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 米Dellは今年10〜12月期、ブレードサーバ市場に再参入する計画だ。この新システムは、1Uのラックマウントサーバ1台分のスペースに1.5台を収納できる。

 さらに、普通はもっと大型のシングルプロセッサシステムに使われる最先端の技術を採用、IBMやHewlett-Packardなどのライバルよりも技術面で優位に立てるとの考えだ。

 製品名はまだ未定だが、Dell PowerEdgeのシリーズ製品として提供され、32ビットと64ビットアプリケーションに対応したIntelの新プロセッサNoconaおよびLindenhurstチップセットを採用予定。DDR 2メモリとPCI Expressバスを備え、筐体もモデルチェンジ、予備のドライブと電力をサポートする。ただ、このコンポーネントは本体に組み込まれるのではなく、別のストレージユニットに組み込まれる公算が高い。

 同社によれば、この新システムでは、現在Dellが1Uサーバで提供しているのと同じシステム管理ソフトが利用できる。

 さらに、価格も武器として使う意向だ。同等の仕様のラックマウントサーバと同程度の価格になるが、密度が高い分だけ価値も高くなると同社は説明する。現在ブレードサーバはラックマウントサーバに比べて30〜40%高い値段が付いているのが普通だと同社。

 Dellは中小企業向けよりも、エンタープライズクラスのユーザーに重点を置く。ただ、中小企業向けの製品もある程度は販売する見通しだ。同社の製品はWebサーバファームや高性能コンピューティングの分野に最適なものになるとしている。

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