安定したネットワーク運用を支えるラリタンのKVMスイッチ

日本ラリタン・コンピュータはNetworld+Interop 2004 Tokyoのブースで、リモートからWebブラウザ経由で機器の監視、管理、操作を行えるKVMスイッチ「Dominionシリーズ」などを紹介した。

» 2004年07月01日 08時47分 公開
[ITmedia]

 VoIPや動画配信といった派手なアプリケーションの影に隠れがちだが、ネットワークインフラの普及やデータセンター/サーバルームの拡大とともに、システム管理者を支援してくれるKVMスイッチの役割もまた増大しつつある。

 KVMスイッチとは、単一のコンソール、つまり1組のキーボードとビデオ(モニター)、マウスから、複数のコンピュータ/IT機器を切り替え、操作するための装置だ。機器それぞれにモニターやキーボードを接続する必要がなく、1カ所からすべてのサーバや機器を集中的に管理できることが特徴である。Telnetやリモートコントロールソフトウェアでもある程度の遠隔操作は可能だが、緊急時の電源操作やBIOSレベルでのアクセスまでは困難だ。これに対しKVMスイッチを経由すれば、離れた場所からでも、あたかもその場にいるようにして各種メンテナンス作業を行える。

 KVMスイッチベンダーの日本ラリタン・コンピュータは、Networld+Interop 2004 Tokyoの同社ブースで、リモートからWebブラウザ経由で機器の監視、管理、操作を行えるKVMスイッチ「Dominionシリーズ」を紹介した。

 特徴は、シリアル装置のリモートコントロールが可能なこと、モデムを内蔵しているため、ネットワークがダウンした場合でも緊急アクセスが可能なことなどだ。こういった縁の下の力持ち的な特徴が評価され、Networld+Interopを支える「ShowNet」の運用にも、Dominionシリーズが用いられているという。

CommandCenter KVMスイッチで集約した管理をさらに集約させるCommandCenter

 同社はまた、複数の拠点やデータセンターを運用している事業者/企業向けの統合管理機器、「CommandCenter」も紹介している。これは、Webブラウザ経由で複数のDominionシリーズやParagonといったKVMスイッチを、さらにはその下に接続された多数の機器を一元的に管理するための製品だ。各拠点の機器の管理は、KVMスイッチで集約されたうえ、さらにCommandCenterで一元化される仕組みである。これにより管理者は、手元にWebブラウザさえあれば、実際の距離に関係なくさまざまな管理、メンテナンス作業を行えるようになる。

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