インドのBPO大手、ウイルス攻撃で一部ネットワーク停止

アウトソーシング大手のInfosysがウイルス攻撃を受け、ネットワークを一時停止した。しかしその影響は一部に限られ、深刻な中断はなかったと同社は説明している。(IDG)

» 2004年07月01日 09時18分 公開
[IDG Japan]
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 インドのバンガロールに本拠を置くソフト・業務アプロセスウトソーシング(BPO)会社Infosys Technologiesは6月29日朝、ネットワーク停止を余儀なくされた。同社ネットワーク上の一部マシンで、ウイルス攻撃が検知されたためだ。

 「このウイルスの詳細はまだつかんでいないが、電子メールの添付ファイルとして入り込んだと思われる」と同社の広報担当者は語り、同社がウイルス攻撃を受け、ネットワークを停止したのはこれが初めてではないと言い添えた。

 「業務継続プランの一環として、事前対策としてネットワークの一部を2〜3時間停止した」とこの担当者は説明し、ネットワークに依存する業務は影響を受けたが、ほかのソフト開発やサービス業務は通常通り続けられたと話す。

 ネットワークを停止しても業務の深刻な中断が起きなかった理由の1つは、同社の多くのBPO業務は主に米国のクライアントから受託したものであり、作業負荷がピークに達するのはインドではたいてい夕方になるためだ。

 29日のネットワーク停止は、Infosysのバンガロールの事業所にのみ影響した。ウイルス攻撃を受けてこの地域のネットワークが停止されたためだ。この事業所には約8000人の従業員がおり、同社はインド国内のほかの都市、および国外にも事業所を置いている。

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